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Channel: 一郎のだまされ日記
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スポーツと育児出産の関係

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例えば「Jリーグの男どもの“奥さんか彼女”が全員妊娠ご懐妊なさった」とします。男どもはJリーグで戦う分には何の関係もないどころか「ようし産まれてくる子供の為にも頑張らないと」になりますよね。反対に「なでしこジャパンの女子全員が妊娠ご懐妊なさった」とします。これはもう、そのチーム自体の活動が停止してしまううえに選手総入れ替えでいちからのやり直し、という監督コーチにとっては残酷劇。


女が妊娠する→つまり男はサッカー(スポーツ)するに何の関係もありませんが、女はサッカー(スポーツ)自体をお休みしないとなりません。男と女は「結婚→妊娠→出産→育児」するという自然の摂理の事だけをみても、生物学的に言うと「男は種付けだけ」だけど「その後を受け持つ女」は激しいスポーツするにものすごいハンディを背負っているのです。つまり激しいスポーツ⇒頂点を目指すには「現役では結婚は無理」になってくるのです。


オリンピック級の女子選手をみてみれば一目瞭然で、マラソンの赤羽有紀子選手が一人娘さんを育てながら、とはいうもののコーチである旦那さんが育てているという感じだけど、とにもかくにもこの赤羽さんただ一人がお子さん持ちで、あと全員「婚期を逸した」独身女性ばかり。なでしこジャパンに結婚しているのは一人だけだと聞きましたが、それが現実ですね。


女子レスリングの金メダリスト「吉田沙保里や伊調馨」は次のリオデジャネイロオリンピックまでやると申していますが、そうなると終わったら35歳でしょう。「気合いだぁ~!!」の浜口京子は今現在36歳ですね。


新聞によりますと晩婚化により不妊治療をする女性が増えた為に、今政府は「不妊治療助成金39歳以下」の年齢制限の検討を始めました、そうです。これはスポーツウーマンとは関係ないでしょうが、とにもかくにも女子がスポーツを真剣にやるのに「結婚」はまだしも「妊娠→出産」は「そのスポーツをやめなさい」になってしまうのです。


この事は、女子部を始めた時からの「結婚→妊娠→出産→育児」がありますので「どうしたら女子に長くトライアルを続けてもらえるか」の宿題悩みの種でした。



うちの女子部の美奈は「ハワイで挙式を挙げ結婚なさって、しばらくして妊娠」なさいました。もちろん「妊娠が分かった時点」で即トライアルはお休み。で十月十日後の、今年の2月に無事長男の一志ちゃんを「28歳」でご出産なさいました。


本人もご主人も妊娠が分かった時点で「美奈のトライアルをこのままでは終わらせない」という情熱をお持ちで、一志ちゃんの首がまだしっかりとはすわっていないけど「もうもてん」とご夫婦で京都の亀岡トライアルランドにやってきて、不死鳥のごとく復活練習を開始した次第。


私の経験した柔道は、スポーツの中でも怪我の多いスポーツです。で、怪我から復帰した時の「復活プログラム」というノウハウがありまして「下半身の怪我だとこうやっていく」「上半身だとこうやる」と「最短道で復活出来るプログラム」あるのですね。


女子トライアルで「出産から復活のプログラム」のノウハウは世界中のどの国を見渡してもゼロでしょう。ずばり、美奈を実験台モルモットとして「復活のプログラム」のノウハウを得るのが目的というよりも、そのノウハウがないと「若い女子トライアルライダー」は育てられないのです。


美奈のトライアルにかける情熱もさることながら「いかに早くお休み以前よりも上手くする」コーチの手腕も大切ですね。「練習中はコーチ、大会が始まると監督」と、いやはや怪人21面相ならぬ七変化の私めです。




私の経験上、怪我で休みまして復活の場合「なかなか元の勘が戻らない」のはステアケースです。それと「なかなか恐怖心がなくならない」のが下りです。ですんで、まずは簡単な「ダム型ステアケース」を何回もやらせます。




この場合は「クリーンで上がれば何でもOK」ではありません。私が横から見て


・うさぎ跳びがタイミングよく出来ているか
・前ブレーキレバーに指をかけていないか
・登りきったところでクラッチを切り後ろブレーキを踏んでいるか


等々「私のイメージ通りに上がる」まで何回もやらせます。写真のように「頂点で上手にバイクを押し出しているか?」にも注意が必要ですね。



いきなり次は、まゆみが鎖骨を折って撃沈しました通称「鎖骨岩」を、まずはメーテルが「こういけば鎖骨は折れないどすえ」と模範演技を見せます。



これはいとも簡単にすんなりクリーンですが、まゆみのレベルが低すぎるから鎖骨が折れただけで「和江でも」行けるんで、どうという事はない鎖骨岩ですね。


アクセルを一発あけたら登りきるステアケースでなくて、今度は「あけ続ける必要のある岩盤登り」風の岩をやらせます。これもやっぱりメーテルに模範演技をしていただきますが、これこそが女子部を作ったひとつの目的で「男が模範演技を見せても模範にならない」のです。



メーテルは背筋でハンドルを引いて後ろタイヤのグリップを最大に引き出す為に「偉そうに」乗っていますが、美奈はまだ「後ろに反り返るのがこわい」から「前かがみ乗り」ですね。まだまだすべてのライディングスタイルが「おびえ腰」なんだけど、美奈の性格上、すぐに攻撃的ライディングに変身はすぐですね。




またまた別のステアケースを攻めさせます。この後にすぐにUターンします。




上がったステアケースを降りさせるのもカリキュラムのひとつ。「下りをやらせる」といっても前タイヤをそろそろと沿わせて降りられる下りでなくて、写真のように「前タイヤを少しポンって前に飛ばさないと行けない」下りですね。




美奈のご主人もトライアルの猛者で駆け出しの国内B級の時は「中部と関西のWチャンピオン」で、国内A級に上がってその年のグランドチャンピオン大会(国内A級日本一決定戦)で10以内に入って国際B級特別昇格したというトライアルエリート。お仕事の関係で今年の全日本は近場の「中部と中国の2戦」しか出られないそうだけど、大会よりも練習大好きという根っからのトライアル大好き人間。


ご主人のお母さんは東京で、美奈のお母さんは広島で、というように「預けるおばあちゃん」が近くにいないので、写真の通り、美奈が練習する時はご主人が子守りをして、ご主人が練習する時は美奈が子守りをしてが現在の練習体制。


それにしても出産後2ヶ月で練習開始ですが、一志ちゃんの成長に合わせて練習環境も変えていく予定だそうで「妊娠出産育児」が避けては通れない女の宿命の中での「目的を持ったトライアル」はこの先いかがなります事やら。老人介護と育児子育ては「大勢でやる」方が楽ですので、女子部チームとしてはぜひともお手伝いしてあげたいですね。


今のところチームにメーテルのライバルがいないんで、早く美奈にもと通りに復活してもらい「メーテルと美奈」で競いあってより頂点を高くしてもらいたい作戦です。


Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より


練習でもアピールです

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スポンサー様のアピールは「大会中のみ」は実力のあるライダーだけ。うちの女子部のように「実力のない」のは「大会であれ練習であれ」きちんとスポンサー様ののぼりは立てましてアピール度を倍増ですね。


京都亀岡トライアルランドにて練習。


生駒山にて練習。



同じく練習においでだった国際スーパーA級の柴田アキラ選手のママとツーショットですが、メーテルがトライアルを始めた時のあこがれであり尊敬するママとお並びでうれしそうですね。いつかは必ず柴田ママを打ちまかす日を待っています監督ですよ。でもママはいつまでも強いからねぇ~。



Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より

中国選手権第4戦/下関フィールド幸楽大会のご報告

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九州は福岡在住の生粋の福岡県人トライアル国際A級に「橋本隆之」さん(選手?)というのがいます。写真はうちの女子部の素肌美人のまゆみと、その橋本さんとの愛ラブのツーショット。実はまゆみのお母さんも、福岡は大牟田の出身なのでまゆみは「福岡は縁がある」のです。あげくに女子部チーム監督も福岡県北九州市八幡の出身だしね。


で、橋本選手のお母さんの旧姓は「松本清子」でして、黒山選手のお母さん、つまり私のカミさんの旧姓は「松本律子」です。そう“黒山選手のお母さんのお姉さん”は“橋本選手のお母さん”なのです。ということで、黒山選手と橋本選手は「いとこ同士」ってわけ。


橋本選手は黒山選手に刺激を受けてトライアルを始めたわけではなくて、たまたま「トライアルがおもしろそう」だけで始めて、気がついたら誰に習ったわけでもないのに国際A級までトントン拍子で上がり、近場の全日本選手権は出ると国際A級クラスで「20位~25位」付近の腕前実力。という事で、努力派ではなくて「素質才能ある派」ですね。


この橋本選手に「もっと青筋立てて真剣にやってみたら」という言葉はお母さんの家系系統には通用せず「普通でいいスタンダード人生」が生活信条の橋本選手です。「おとなしい/もの静か/目立たない」は橋本選手を知っている皆さんご存知の通りですね。


では黒山選手は「凶暴」かといえば、弟の二郎君を見てみれば分かる通り橋本選手と同じく「お母さん系の血筋」の方が強くて凶暴ではありません。「凶暴ええかっこうしい後ろから足払いをかまして自分が前に出る」のは、お父さん系の黒山家本能血筋です。


という事で黒山選手が世界チャンピオンになれなかったのは「黒山家の血筋が薄くて、お母さん系の血筋が濃いいから」は間違いござんせん⇒というのが私の結論です。やっぱり「血は争えません」ですね。


まゆみですが京都/亀岡トライアルランドのステアケースで突撃し、無念の鎖骨骨折から一ヶ月たって「あんばいを見て出るか出ないか現地で決める」でしたけど、やっぱり「乗るのはいいけどセクションは走れない」と「見取り稽古」になりましたこの大会です。



おなじみのスタート前のミーティングスタイルはいつもどこも同じです。でもその昔に経験したヨーロッパでの各国地方大会は「フィンランドもベルギーもイギリスもフランスもイタリアもスペインも」スタート前に集合してのミーティングはどの国もナシでありません。「時間になったら自分勝手にスタートする」がすべてで「分からなかったら自分で受付に聞きにいく」し「ルールは分かっているやろ」「いつも通り」の自己責任です。


慣れないと「いつ始まっていつ終わる」か分からないし、すべてが「何となく」で事が進み「ケジメ」が好きな日本人国民性としては「???」ですね。


これは国民性文化というものの違いで「甘えの日本が悪い・自己責任のヨーロッパが良い」というもではありませんし「手で飯を食うアラブは汚いか?」「箸やフォークはきれい~♪」の論議と同じで「論議する意味がなくて“そういうもの”」なのです。


ドイツの地方トライアルは参加経験ありませんが、規律を重んじる「自転車のドイツ地方大会」も同じで放任でしたよ。まあ、ヨーロッパすべてがそういう「いつもの通り、あらためて言わんでも分かるやろ」で仲間内の事は始まるようです。


ヨーロッパを旅した人や生活をした人は知っての通り、向こうの電車やバスは「案内なし」が当たり前で、例えば電車はホームで待っていると「何もなくスーッと入って来て、乗客が乗り降りしてスーッと出て行きます」よね。日本の電車やバスは案内で「うるさ過ぎ」ます。でもまあ、どちらも慣れるまでは大変ですよ。


10セクション×3ラップの30セクションは「世界選手権なみ」の「やる気と体力」がものをいう大会仕様。せっかく8時間もかけて遠隔地から遠征して来たんだから、こういう「走りがい」のある大会はうれしいですね。だからスコットランドで行われるSSDTは「30セクション1ラップ×6日間」は疲れ果てるけど、何故か「また出よう」になるのです。



これも恒例の「スポンサー様は神様です」の証拠写真。和江は「日月」がお休みで土曜が休めず美奈は「産休」で、何でもそうだけど女子団体は「全員集合」はなかなか難しいですね。


いきなりですが見よ!!安物オートマチックカメラで撮った「流し撮り」テクニックのメーテルの勇士。迫力あるでしょう~♪


でも、同じ場所地形を走る智恵子を「普通に撮る」とこう写ります。智恵子もメーテルもどちらも同じスピードで岩を斜めに登ってはいるのですが、写真の撮り方でこうも迫力が違いますね。


両者の写真を見る限りでは、文章的にメーテルのライディングには「スピード感あふれ勢いがある↑」と書いてもおかしくなくて、智恵子のライディングには「グリップ走法でなくてもっとスピードで登れ↓」となってもおかしくはありません。でも、書いているの通り「どちらもまったく同じスピード」ですね。


中国が出してくる旧日本軍の南京100万人大虐殺の写真とプロパガンダ(政府公報)で分かるように「文章と写真を見ただけで何事も信用したらダメ」という「真実を正しく知る事は出来ません」の教えです。



このセクションが危なくはないけど一番難易度の高い第10セクションでして「木の根っこむき出しのS字ターンの登りと下り」と「沢の登りと下り」の複合セクションでした。智恵子はここで3ラップともに「脚力不足」で辛抱たまらず足が出て「1-3-3」の合計7点は痛かったのです。


智恵子は写真を見ても分かる通りに「力が入っているライディングスタイル」ですが、メーテルは「リラックス」して乗っていますよね。結果「0-0-1」でこの難しいセクションはパーフェクトでした。


うちの女子部の智恵子とメーテルの二人プラス1の三人目は、中国地方の女傑「稲垣和恵」さんでステアケースを華麗に登ります。



教科書に出てくるような単純なステアケースはうまいんだけど「低いけどひねってある」ステアケースはこのように足が出てしまい、いつもの事ですが今後の課題です。うちの女子部も同じだけど、力のない女子は「ひねり振りながらのステアケース」はなかなか難しいですね。




●国内B級クラス成績結果
1位/福岡の人-6点
2位/今まで出ると1位だった人-11点
3位/天敵のメガネのおじさん-14点
4位/見ての通り県警さん-16点
    ↓
6位/メーテル-26点
    ↓
8位/智恵子-31点
    ↓
14位(ドベ)/知らない人-67点


●中国選手権国内B級クラス暫定ランキング
1位/メーテル-77点
2位/出ると1位だった人-74点
3位/天敵のメガネのおじさん-70点
    ↓
6位/智恵子-37点
    ↓
35位/まゆみ-1点


今やメーテルの天敵となりました「メガネのおじさん」は今回は3位に入って、メーテルに上から目線で「どうや!!」と雄叫びをあげ見下しております。兵庫県三木市から山口県下関市まで「深夜に出て朝着いての大会はきつい」とか申していましたが、トライアルにかける情熱エンスージャストは誰にも負けていませんですね。


中国選手権には必ずあります「レディス賞」をいただきました三人娘です。智恵子は161センチで女子としては低くはないのですが、いかんせん横の二人が170センチ前後ありますので並ぶとこうなります。



中国地区の役員で一番偉いのは「西さん」です。はたまた、日本で一番偉いのも西さんです。


で、西さんは「すべての中国選手権」においでになり「ある時はライダー」「ある時はオブザーバー」「ある時は主催者の事務的お手伝い」をこなし、まるで怪人20面相ならぬ「大会お手伝い何でも屋20面相」をこなしておられるの。

今大会は「表彰式」を取り仕切っておられまして、そのおしゃべりも面白くてとっても楽しい表彰式でした。


今回は中国選手権と申しましても「石を投げれば関門海峡を超えて九州に届く」距離の所にある会場の高杉晋作ゆかりの下関の「フィールド幸楽」で、半分は九州人が混じっておりました大会。参加ライダーを見てみますと、関西とはライダー年齢層が20歳は下がり若い元気のあるのが多かったですね。


どこの地方も「ライダー年齢層が上がって下がいない」と申しますが、ここフィールド幸楽の大会を見てみます限りは「明らかに年齢層が下」で、これで九州に国際スーパーA級レベルの若いスターが出てまいりますと「トライアル勢力図」は西寄りのフィールド幸楽周辺に位置する事間違いなし。それに一番の親分の性も「西」ですしね。


それとフィールド幸楽は「トライアル合宿」には最高の地形と設備を誇ります。建物は「ログハウス」レベルでなくて「大きな家」でして、それも二階の宿泊室は「柔道の練習」が出来る程の畳敷きの広さ。水洗トイレにお風呂にきちんとした台所に冷蔵庫に等々、それに最高なのは「整備修理道具がそろったスペース」がちゃんとある事。


一番大切な事は、それらがいつでも整然と片付いているのは「ボランティアで管理をなされている永田会長」のおかげ。永田会長、私と同じく「食道ガンでついでに胃もとってしまい」余命余生をこの地方の「トライアル発展に尽くす」というアッパレな人生哲学。かたや女をはべらかして連れ回り、肉林に囲まれ喜んでいる私なんか足下にも及びませんです。


今回の大会、誰からも「メーテルさんはいつもと違って走りが固かったですね」と言われる通りの走りで、成績もそれなりどころか、8位の智恵子にあわや“ひっくり返されそう”の体たらく。智恵子はちえこで「いつまでもメーテルの次席はイヤ」とばかりに、虎視眈々と暗夜ひそかに宝刀を研ぎ秘密練習にお励み状態。お二人さんの戦い、次回の第5戦広島灰塚ダム大会に期待しましょう。


そうそう、次回大会からは満を期してアイシャルリターン「まゆみカンバック」の走りも楽しみですね。



Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より

200回目ケニーズ杯参加のご報告

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トライアル専門ショップって全国津々浦々たくさんありますが、ここ広島県福山市にあります「ケニーズクラブ」ほど「ここはいったい何のお店なん?」というのが売りの、トライアル専門ショップなの。






ケニーズクラブを今さらあらためて紹介しても仕方がないけど、だいたいは以下の通り。



1)福山市って「岡山県なん広島県なん?」ですが、両県の県境の“広島県側”が福山市でここの出身がオーナーの河村さん。

2)京都の亀岡にある大学に進んでトライアルを知って、当時の貧乏学生がたむろしていたのがケニーズクラブという音楽喫茶で、その名前をそのままいただいた。

3)“バイクをいじる”“人を育てる”より「人を遊ばせる」のが大好きで、大会をやっても出るバイクがない人に、バイクの段取りをするのでお店を始めたいきさつ。

4)お店の一階は何となくバイク屋さん風だけど、二階はもろに「何でも集会場慰安所」で「ここはいったい何なん」がケニーズクラブなのだ。



・バイクを作るいじる

・ライダーを育てる

・大会をやる



の3つがないとバイクでは遊べませんが、このうちの「大会をやる」に人生のすべてをかけているのが河村さんですね。




女子部の誰も行った事がないので、前の日の土曜に「お店見学」に行ってまいりました。あこがれの河村さんと記念撮影してご満悦です。河村さんの手にしておりますのは、女子部全員からの愛のお土産~♪です。






招待選手紹介とまではいきませんが、一応、有名選手の紹介から始まりました大会。黒山選手を正しく招待しようと思えば「ヤマハの広報を通す」必要がありますので「単に勝手に遊びに来た」という感じで朝一番で「遊びに」おいでになりました。






役員をのぞいた全員の記念撮影で「すべてタダ」の魅力には誰も勝てません。



1)200回記念大会なんでエントリー代ただ

2)お昼のカレーライス食べ放題ただ

3)賞品多数

4)プロミュージシャンチームによるライブ演奏ありただ

5)参加者全員に何か当たる抽選会あり



は、日本中見渡しましても誰もまね出来ませんね。






山の上の霊園がメインで、その余りの土地で遊ばしてもらっているのが「あんずの里」会場で、この通り少し霧にむせておりますが海の“瀬戸内海”が見える会場です。






エースのメーテルの走り。体が一回り大きくなり、ライディングに力強さが出てきましたね。「細かいチマチマした事きらい」「一発大技大好き」だから、なかなか数字を残せないけど、まあそのうち「細かい事」も出来始めるでしょう。指導方法は「待つ」しかありません。






ちえこ独特の「肩をすくめた」ライディングフォームです。こっちは「細かいチマチマした事大好き」「一発大技怖い~」ですが、まあ怖いステアケースも少しずつ行け始めましたので、高さも少しずつ高くなるでしょう。






和江は「今回はきちんと立って乗れた」と申しておりました通り、女子独特の前かがみスタイルに見切りをつけたようです。メーテルの写真の段差登りを横から撮ったものですが「ステアケースでは前ブレーキレバーに指をかけてはならじ」の鉄則を和江もメーテルもお守りライディングですね。






まゆみはもともと“女子独特の前かがみスタイル”なんて存在せず、最初からつっ立ち乗りスタイル。林の中のターンも「鎖骨骨折リハビリ中」とは思えない“前へ前へ”のライディングスタイルです。4人娘の中では一番のしっかりものですね。




中国地方と言えば稲垣さんですが、もう一人の“雄”ではなくて“雌”はこのミケさん。練習不足とか申していましたが、なんのなんのチャレンジ精神あふれる良い走りでした。







ヘルメットがフルフェイスタイプでお顔が見えませんが、今年のデナシオン女子クラスに行くと宣言していますパワークラフトの児玉エリカさん。今年のデナシオン、女子はこのエリカさんにもう一人関西からと、関東からの三人で挑戦する計画だそうで「男はどうなる?」なんだけど、やっぱり女子は決断と行動力があるよね。 







「何をもってプロと言えるかか?」の話はこっちへおいといて、岡山で活躍しているプロジャズミュージシャンチーム「ルーシー&デュオアンディ」の面々がライブで30分ほど演奏してくれました。






この女性の方がルーシーさんと申しまして「メインボーカル」担当です。チームのリーダーは向こうの白いTシャツのお方でデュオアンディ(木村龍彦)さんと申します。



チームを組んで約5年目だそうですが、リーダーの木村さんは知る人ぞ知る広島のジャズプロミュージシャンで以下をご覧下さい。






木村さんは私が健一を連れて世界選手権に参戦していた時に、その模様を投稿していたトライアルジャーナルの愛読者だったそうで、私の隠れフアンの一人なんだって。この方、楽器の演奏(ベース)で手先が器用なのか、ケニーズクラブのメカニックをバイトでなされているというマルチ人間でもあるのです。



ほら、サーカスなんかで「いざやりますよ」という寸前に「ドラムがダダダダダ~」と鳴って、やりまして成功しますと「ドカ~ン!!」って大げさな演奏で盛り上がらせますよね。黒山選手のデモンストレーションは自身の「トーキングと演技」だけでも最高に面白いんだけど、ここに生バンドがその演技に合わせて「音楽で強弱を付ける」とコラボレーションするとどうなるか。



ずばり単刀直入に「いくらで来てくれる?」とコラボレーション作戦伺いなんだけど、なにせバンドの隊長がトライアルを“よくご存知なんで”現在いい方向に進行中、乞うご期待です。



はいこの「ルーシー&デュオアンディ」の生ライブを拝見させていただきましての感想は「やっぱ女性が必要」ですね。「ルーシー&デュオアンディ」はもう一人女性のボーカルがおられるそうですが、今はアメリカのニューオリンズに勉強の為に行っておりまして不在。



あんずの里でこの生ライブを見た人は分かると思いますが、あの生ライブが「おっさんばっかりのマンダムチーム」だったらあのように「参加者ほぼ全員」は聞きいる事はなかったでしょうね。中国選手権主催者の重鎮が申されますように「黒山さんが中国に女子を連れてくるようになって、どの大会にも華が咲いた」はお世辞ではなく本音でしょう。



やっぱり女性ですって。でもでもおせじでなくて、あのルーシーさんの歌声は私のような素人が聞いてもとてもお上手でしたよ。






時々、ケニーズクラブの2階でライブをやっている関係で主催者河村さんもドラムが叩けるそうで、無理やり引っ張りだされて日頃には絶対に出ない“神妙な顔”でタイコを叩いておりました。



もともと“ルーシー&デュオアンディ”はジャズ専門なんですが、河村さんが“カーペンターズとカントリーウエスタン”が大好き人間なもんで本日はカントリーウエスタン一本でした。



私が大阪府警の警察学校に「巡査見習い生」として入校しました昭和43年は、以下の三つが大流行した年でしたね。



1)ブルースリーの“燃えよドラゴン”

2)由紀さおりの“夜明けのスキャット”

3)キングトーンズの“グッドナイトベイビー”



このうち由紀さおりは今でも生き残り、ブルースリーは伝説で生きておりますが、私の一番印象に残っているのが3)のグッドナイトベイビーで以下を堪能して下さいね。「こんなん知らんわ」は時代の流れですのでかまいません。私はこの曲が大好きで、警察学校の寮の布団の中でマイ鉱石ラジオの周波数を合わせよく聞いていたものです。









メーテルのスポンサーの「伏見デルタ2輪専門免許教習所」のノボリはしっかりと立てさせていただきます。








大会後、採点カードを集計して表彰式までの時間を利用して「黒山選手のワンポイントスクール」を行いました。黒山選手の軽妙なトークに最初はいやがっておりました藤原選手も気がついたら、自分もスクールの講師になってしまい、模範演技をガンガン見せていただきました。



ステアケースの手前に“きっかけ石”がありまして、この石を利用して



1)前タイヤを壁に当てていく方法。

2)前タイヤをまったく当てずにいく方法。

3)知ってアンダーガードを引っかけにいく方法。



の模範演技を藤原選手には見せていただきました。








黒山選手は藤原選手が登った“きっかけあり”よりも向こうの“きっかけなし”で模範演技。黒山選手が言うには「高さはこっちの方が高いけど、こっちは二段気味になっているのでそれぞれの段差を2回に分けて上っていくので、こっちの方が簡単」と申します。



見てみますと確かに写真の通り下側が少し出て二段気味ですが、それは我々民間人には二段ではありません。単なる垂直の壁です。






ですが黒山選手は申した通りに“きっかけあり”よりもはるかにアクセルを開けずに登ります。藤原選手には「君はいつ勝ってもおかしくないのに、何故、全日本で勝てないのか」をアドバイスしておりましたので「心を入れ替え」次の北海道大会は「国際スーパーA級/黒山選手」「国際A級/藤原選手」のWウインで仲良く表彰台の真ん中をお願いいたします。



その為には黒山選手の「神のお言葉」を噛み締め、明日からでも日々練習にお励み下さい。






不死鳥のごとく復活いたしましたまゆみ、お遊びの大会とはいえ3位表彰台はお見事。左の鎖骨はまだ完全にはくっついておらず「下りは痛い」そうです。私の柔道の時の先輩の「怪我は稽古でなおす」を実践して下さいね。






セクションが簡単だったとはいえ“ポカ5点”のあったメーテルを、手堅く慎重に集中力を切らさずに走った智恵子が始めてメーテルに後塵を浴びせ3位に入りました。






国際スーパーA級1人.国際A級3人の壮絶な戦いは、何とか黒山選手が制しました。



黒山選手はこのあとヤマハの新鋭鳥取の上本君や旧車で戦う白神君といっしょに、それこそ日が暮れるまで走りっぱなしの練習会。黒山選手曰く「皆んなすぐに休みすぎる、もっと休みなしぶっ通しで走る練習が必要」のお言葉をのたまわっておりました。



ようは県警さんの「軍事訓練的練習も必要」だという事でしょうね。



1週間後の日曜は同じ広島でも庄原市の灰塚ダム会場で“中国選手権第5戦”がありまして、上り調子の智恵子が「万年8位」を脱出出来ますかどうか、はたまた選手権復活初戦のまゆみがポイント獲得なりますか、ターンからのステアケースしか練習していないメーテルが“それしかない灰塚ダム”で勝ちますか、始めて灰塚ダム会場を走ります和江はいかがなりますか、等々お楽しみ。



女子部監督さんとしては、今回のお遊び大会とはまた違った意味で選手権の大会もまた楽しいし面白いのです。今回の200回目のケニーズ杯のライブ演奏をと女子部を見た範囲「やっぱり人を集めようと思えば女性ですよ」の思い強しですね。



Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より



トライアル中国選手権第5戦広島灰塚ダム大会のご報告

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今回大会参加の大目標を達成いたしました。それは「和江がポイントゲット成る」ですね。



私達チームの今年の最終目標は11月関東真壁会場で行われます「グランドチャンピオン大会(国内A級日本一決定戦)出場」です。このグラチャンは地方選手権国内B級クラスでポイントをゲットしなくても、女子の場合は特別枠「レディスクラス」なら出場できるのですが、うちの女子どもはそれを許しません。



きちんと地方大会でポイントを取って「本戦.男クラスに出る」なのですが、メーテルと智恵子は現在中国選手権ランキング2位と6位を突っ走っており余裕、まゆみは1ポイントゲットで引っかかりOKで、残るはノーポの和江なんだけど、なんと今回の激戦で14位入賞し2ポイントゲットでグラチャン正しくエントリーを決めてくれたのです。






会場から約10分の所にある町営のロッジ風お宿で、明日の力をみなぎらせる三人娘。町営は国営と違って蓮舫の“仕分け”被害にあわなかったらしく生き残っていました。



ここの支配人はもち公務員で大会主催者のTeamテラソの寺曽さんと同級生という事で、食事もコーヒーも「おかわり」の無理がききましてうれしい限りです。ただどうしてもこうなると「食べ過ぎ」ますね。






大会当日のパドックで、定番の「スポンサー様は神様です」ののぼりをたててキチンとアピールは当然です。






何故か「絶対に15位以内に入る」の気迫を見せて“仁王立ち下見”の和江。






「お父さん、今回は背筋を伸ばして立って乗っとったやろ~が」の言葉通りに、攻めのライディングスタイルでしたが、それが見事に数字結果に表れましたね。






同じラインのメーテルですが、こっちはバイクのセンターにきちんと乗っておられます。






私が個人的に応援している岡山県警さんですが、登り始めの基本通りに「膝が入っている」のが分かります。






太ももの太さは智恵子の方が太いのですが、脂肪の方が多い太ももなんでこれ以上は膝が入りません。曲げるともう膝が伸ばせないのです。でも重さがあるのでグングン登ってくれますが~?、のせいで上で“まくれ返る”のも多いのです。






子牛が横になっているくらいの岩を上がる稲垣さん。バランスを右に崩しましたので、このあと右足が出ます。






リハビリ参戦のまゆみは、最初からバタバタむかで走法で手がたく3点でまとめます。ちなみにこういう走りをイギリスでは「セントピー」と呼んでいまして、発音だけでは辞書がひけず意味を聞いてみますと「セントピー⇒ムカデ」だそうです。やっぱりね。






どこでもここでも行く気はあの兄貴並みで「アッ」という間に岩を超えてしまいます。「だってゆっくり行ったら、上から下が見えるから怖いもん」だそうです。まさにその通り。「怖い所は早く行き過ぎてしまう」は人生なんにでも言えますね。






メーテルの天敵の「メガネのおじさん」のライディングスタイルですが、ツインショックにぴったしライディング。今回は何とかメーテルに鉄杭を打ち込みまして2位をゲット。







これが焼き付いてブレーキ板が変色しているメーテルのBeta-Evoの後ろブレーキの全景。



今回の大会、メーテルはブレーキ系のマシントラブルという難題を抱えての3位表彰台は立派でした。結果、トラブル自体は部品交換という単純な作業で解決しましたが、交換完成まで「耐えて待つ」という自分との戦いに勝ったのはメーテルにとっていい経験になりましたね。



大会は8セクション×3ラップでやったんだけど、1ラップ終わりまで残り1セクションを残していきなり後ろブレーキが効いたままになりバイクが動かなくなりました。



この状態で私に連絡が入れば飛んでいって後ろタイヤをはずして「左右のブレーキパッドを押している左右のピストン部に、シリコーンスプレーか何かを吹き付けて隙間にドライバーか何かを差し込みピストンを押し戻す」を何度か繰り返せば、かなりの確率で復活再起します。



この後ろブレーキキャリパーのピストンが動かなくなる原因は多くの場合、Oリングから内部に水が入り込む事にありまして、ままよくある事です。成田選手が世界選手権に挑戦していたチェコ大会の時の3ラップ目残り5セクションの時も同じようになりました。



この時はメカの成田パパの「修理の時間がない、後ろブレーキなしで走れ」の指示で後ろブレーキそのものを外して、成田選手は残りのセクション全部を後ろブレーキなしで走りきりました。結果、そのマシントラブルの時点での順位を落とさずにタイム内でゴールしたのを覚えています。



メーテルは後ろタイヤが動かなくなった瞬間「パドックに戻らなければ」の渡り鳥並みの“帰巣本能”のパニックになり、まったく後ろタイヤが動かないのに強引にパドックまでバイクを引きずって帰って来たもんだから、メーテルが言うように「後ろブレーキのところから煙がもうもうと上がっていた」ですね。







まさにベトコンの野戦修理現場模様で、必要最低限の工具でやってしまいます。



パドックで見てみますと、瞬間「これは現物修理は無理で、Comp(組み立てた状態一式)交換以外になし」の結論。こうなると「部品交換」以外に打つ手はありません。さて「誰の部品を取り上げるか?」になりまして私としては苦悩の決断でした。優先順位として



1.メーテルのランキングトップ争い
2.和江のポイント獲得
3.智恵子のランキング6位確保

4.まゆみはリハビリ大会参加で骨折部分を「また痛めねばいい」



というレベルの順位位置。



メーテルに持ちタイムを聞いてみますと、残り1セクションでまだ1ラップを終わっていなくて残り時間2時間だそう。まだ2ラップを走りきらなくてはなりません。



ということで、優先順位からしてまゆみになりましたんですぐに走っているまゆみに伝書鳩を飛ばして「とにかく早く走り終えてパドックに戻ってこい」の指令を送ります。






後ろブレーキCompは「踏むところとブレーキ板をはさむ部分をホースでつながったまま」で、これをそのまま外してそのまま移植します。



この作業自体は簡単単純なんですが、まゆみもまだ2ラップ目真ん中らへんで「まゆみが終わるまで待つ」という、難行苦行修行苦役拷問の求道者状態がメーテルの貧乏ゆすりをしながらの「1時間待ち」でしたね。



まゆみの「メーテルの為に」というよりも「チームの一員として」の思いで、不本意な申告の5点を多くしながら汗ダクになりながらパドックにお戻りになられた時はまさに「後光」がさしておりました。まゆみの場合、いつもは「暗雲」しかただよっていないのがスタンダードなのに、です。






まゆみのいつもの“頑張り屋さん”の走りを知っているから「まだ骨折リハビリ中だけど、やれるかも?」の期待大。でも今回のフォザチーム(チームの為に)のまゆみの心優しい部分を見て「やれるかも?どころか、あせらずにきちんと走らせたらポイントゲットだったのにゴメンネ」に変わりましたね。人間、外見はどうあれ心が分かると見る目が違います、のもごく普通です。




いつも思うのですが“サッカーはゴールを蹴り込んだ人”ばかりがスターですが、その人に“パスをした人”の評価はないに等しいですね。「蹴りやすい位置にパスしたから蹴れたのにぃ~」ですよ。



役割分担があるとはいえ、やっぱり誰しもパスを渡すよりもかっこ良く「蹴り込みたい」ですよね。



今回、私はメーテルのバイクトラブル修理を「部品交換」という簡単な方法で復活させましたが“その部品を提供した人の評価”はメーテルの3位表彰台よりもドベのまゆみの方が上でしょう。






工場に帰って来てから高熱に強いDOT4のブレーキフリュードが「煙が出るほど」無理をするとどうなるかを調べてみました。




結果、アルミ製の外枠やピストン自体は見た目では何となく問題ないみたいでしたが、大問題はこのOリングですね。これは「正しいOリング」です。






メーテルの「煙の出たOリング」はこの通りに「ひび割れ」だらけでもう再使用は絶対に不可能なくらいの痛み方でした。






どちらさんかこういうトラブルもありましたが、こうなるとメーテルと同じく修理は無理→交換部品がないと再起不能で、オーナーは涙ながらにリタイアされておりました。






中国選手権は必ず「レディース参加賞」があるのはうれしいですね。左の3人娘は成績的には前には並びませんが、必ず紹介していただきますのは「次も頑張ろう」になって当たり前。



●国内B級クラス結果




1位/元何とかクラスだったいつものうまいおじさん→1点

2位/天敵のメガネのおじさん→2点

3位/メーテル→9点


14位/和江→33点


17位/智恵子→45点88位/智恵子→61点


19位/真弓→103点

20位/おじさん→リタイア




●5戦(全10戦)までの国内B級クラス現在ランキングは以下の通り。

※ポイント獲得65点以上で上位6人が国内A級クラス昇格



1位/元上のクラスだったうまいおじさん→94点

2位/メーテル→92点

3位/天敵のメガネのおじさん→87点


6位/智恵子→37点


35位/和江→2点


38位/まゆみ→1点






今大会はうちの四人娘以外の、きれいどころは稲垣さんだけでした。



次回は私も誰も行った事のない島根県日原会場と申しまして、島根県と山口県の県境に近い、中国道と日本海の中間らしい山の中だそう。ここを落とせば中国選手権会場のすべてを落とした事になり、いったいどんな場所なのかが今からとても楽しみですね。



この大会は和江はお仕事で行けませんが、今回のバイクトラブルの経験上、部品取りとして和江号はちゃんと積んでいきます。「予備の予備を持って事にのぞむ」は勝負をするものとしてごく普通の事です、だよね。



Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より


緊急告知

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6月30日(日)に行われます近畿選手権第6戦猪名川サーキット大会(Teamナミタ主催)に「まゆみ.かずえ.メーテル.みな」の四人娘が出場いたします。ちえは広島なんで遠征はパスとの事で、久々の近畿勢そろい踏み。



今年はうちの女子部は「今年は中国選手権をやる」ということで、「まゆみ.かずえ.メーテル」の三人娘は地元の近畿は欠礼をしておりましたが「はたして近畿でどこくらいやれるのか??」という判断。私としては「何にも変わらん」ような気がしないでもないですが。



出産間もない美奈は、赤ちゃんを同行しての参戦だけどいかがあいなります事やら。まあ、何でもそうですが「やってみんと分からん」部分がありますので、前に進むしかありません。



黒山選手は仙台でデモがありますのでパスだけど、二郎君が「TYS125F」で久々の登場もいたしますのでうちの「男も女も」応援をよろしくお願いいたします。



Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より

いにしえの世界選手権

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私めの37歳の時のトライアル世界選手権フルエントリーの証拠写真です。この写真はフィンランド人のユキハム.ヒンドレンというライダーが撮っていてくれて、私のパソコンに送ってきてくれたものです。



初戦第1戦で私めタイムオーバー失格、タレスもボシスもミショーも同じくタイムオーバー失格で大荒れ、伏兵メカテクノに乗るルイス.ガリャックが勝ち星をあげた波乱の幕開けスペイン大会の、次のルクセンブルク大会会場パドック。


緑色のベンツが約350万円で買った新古車の「グリーンチャレンジ号」で、もちろん車中泊が当たり前で中に二段ベッドあり。


これは当時小2の健一と仲良く並んでコーンフレッグに牛乳をかけての、きわめてシンプルな朝食風景ですね。


世界中どこへ行っても東南アジアの民族らしくスリッパで、向こうの「明らかに見下して見ている野次馬」はスェーデンのライダー野郎です。ランプキンの親父のマーチンさんに言わせると「スリッパとサンダルは違う」そうで、スリッパは日本風に言うと“つっかけ”でサンダルは“正しい履物”だそう。言い換えるとサンダルは身分が高く、スリッパは身分が低いのだそうです。


まあ、生活に追われたヨーロッパのこの時も、落ち着きました日本の今も、私が履くと身分の高いサンダルもスリッパになりますけどね。



健一はベルギー製トライアル自転車の“テクニックワン”でウイリーのお稽古。私用のバイクはベルギーHONDAに出してもらったピンクホイルのHONDA.RTL250s空冷号ですね。


この時点では、まだスペイン製のかの有名なモンティなんていうトライアル用自転車があるなんていうのは知りませんです。



大会前日の車検受付の風景で、私の左は3年連続世界チャンピオンのエディ.ルジャーンを発掘して育て、そして最後には自分で首にしたHONDA/HRCベルギー事務所所長のベルギー人フランソワ.デレィさん。HONDAのバイクで始めて世界選手権に挑戦する私の世話係というよりも、健一の子守役をおつとめ願いました。


このデレィさん、母国語はオランダ語(フラマン語)なんだけど、英語はもちろんフランス語イタリア語スペイン語ドイツ語が「仕事が出来る」レベルでお話し出来ます。でもまあ、各国が陸続きのヨーロッパではごく普通ですね。


はい私め“標準語と博多弁と関西弁”が話せます。これと同じですね。


受付をしているヒットラーのようなヒゲをはやした人は「レオン.コッセー」と言いまして、日本では誰でも知っているトライアルテクニックの名称「ダニエル」の語源の「ダニエル.コッセー」の親父です。


ベルギー人ですが「トライアル場ビルシュタインのオーナー」「ベルギー自転車トライアル協会会長」でもあり、健一を自転車トライアルの世界選手権にベルギーチームの一員として出してくれた恩人でもあります。


まあ、とにもかくにも色々な“外人さん”とお知り合いになりましたが、まずは何よりも「行く事」ですね。



世界選手権はおおらかなもんで、大会前日はセクションの中で健一がチャリの練習していても誰も何も言いません。すべては「自己責任/個人主義」の世界ですね。


メーテルがうちのチームにやって来て「ここはジャージが制服だから楽でいい」と申しますように、当時から世界でも日本でも、私も健一もジャージが「練習着パジャマ普段着」です。


この当時はまだ元気な37歳で、今は「黒山さん、ガンの転移が見つかりましたよ」の定期検診結果におびえ暮らす、64歳の老境の入り口にさしかかるイチローなのである。


やっぱりこの4枚の写真を見ても格言は「やれる時にやっとかなきゃ」ですね。あんた、17年も勤めていた公務員大阪府警を退職してトライアル世界選手権に「健一以外の家族を投げ捨てて」行ったんですよ。二郎君、おしめをしていました。和江ちゃん幼稚園の年中さんでした。


今は二郎君の3男がおしめをしています。


Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より




近畿選手権第5戦猪名川サーキット大会のご報告

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大雪で4月にやるはずだったこの大会、あっさり“中止”にしないで“延期”にしたのが男道をつらぬき通す元高校球児で甲子園を目指していたアスリート主催者の国際A級/波田親男さん。


久々というよりも「1年に一回」の猪名川サーキット会場ですので、何と127人ものエントリーがありまして、地方大会なのに3ラップ目の最後の方は“混んで”持ち時間がなくなり「申告の5点」の続出という大会でもあったのです。

まずは恒例のパドック前でスポンサー様の旗揚げの“実力がないから格好で目立つ”を実行します。


広島のちえこは遠いからパスしていますが、滋賀の現在育児中の美奈は赤ちゃんを連れて参加。チームテントを張った場所は「受付」に近くてホコリが多いから赤ちゃんに悪く、パドック遠方の端に車をとめまして写真には入っていません。

美奈のご主人は、2年前に近畿と中部の国内B級クラスWタイトルをとり、昨年のグラチャンで国際B級に特別昇格したエリートですが、今大会はお仕事で泣く泣くノーエントリー不在。


美奈のお母さんも都合が悪くて、だったら日曜お休みのお父さんに赤ちゃんの面倒をパドックで見てもらおうと、お父さんを引っ張りだした美奈ですね。

ライディングフォームは、産休明けにも関わらず1年前の以前と同じの攻めの姿勢。女子フィギアスケートの安藤美姫が今年の4月に出産して、来年のソチ冬季オリンピックを目指すと復活宣言をなさっていますがママとなった“女の強さ”には男は歯が立ちません。


あげくという言い方は間違っているかもしれませんが、このいつの間にか出産なさいました安藤美姫選手は「父親の名前も明かさず、結婚もしていない」と言いますので“女の強さ”のさらに倍増バージョン。

美姫ならぬ美奈はもちろん正しく結婚なさっていまして、姓も「長澤から宮本」にお変わりです。

でもトライアルの方は“タイミング”というか“感”がいかんせんまだ戻っておらずに不本意なストップが多かった美奈。この後ろ姿だけ見るとガッチリしていて、とても“一児のママ”には見えないでしょう。



北海道で高校から大学までずっと冬のスポーツのアイスホッケーをやっておりまして、見るからに“そのスポーツ用の体”を今でもなさっています。これも強さのベーシックな部分ですね。ローラースケート履いてコンクリートの上“転かし合い”だと、絶対に負けない自信があるんだって。

和江、以前はこんなややこしい右ターンは“後ろタイヤが丸太を超えてから”しか右ターンが出来ませんでしたが、今はこの通り“丸太の上で”右ターンが出来るようになりました。

“獲物を狙う野獣”のような「攻め」の“登り寸前”のライディングフォーム。


この大股開きのライディングフォームは、骨格上、女性にはなかなか難しいかもしれませんが、これが“登りの手前”で後ろタイヤに一番パワー(トラクション)をかける事の出来るスタイルなのです。男も女も関係ありません、女性の方はぜひやって下さいね。でなきゃ男には勝てないですよ。

メーテルは丸太の手前で少しラインを外しましたが“上半身の横移動”だけで修正出来るようになりました。


ラインの幅が狭い場合、バランス修正はハンドルでは出来ませんよね。この場合は、このように上半身の左右移動でバランス修正テクニックを使います。

師範代の二郎君も同じように、ラインがタイヤ幅一本しかないここは“上半身だけの横移動”でバランス修正をしますが、メーテルもやっとこの頃これが実戦で出来るようになりましたね。
でもゆっくり走れる下りは比較的に簡単だけど、登りでこのテクニックを使うのはスピードを落とすわけにはいかないから、なかなかむつかしいですよ。
 
藤波選手はこの「バイクまっすぐ上半身でバランス左右修正テクニック」の極限の技の持ち主で、最終的には“上半身とバイク”はまっすぐ一直線にしないといけませんが、藤波選手は「上下バラバラ」のまま最後まで行ける希有なライダーです。ですんで「ノーストップルール」は藤波選手は大歓迎。

メーテルが、丸太を越えて下って一度沢へ入るラインを攻めます。良いトライアル向きの太ももの太さになってきましたね。「そのスポーツ用の体型になる」はうまくなる為には、本人が“好むと好まざるとに関わらず”いい事ですね。

 和江の“獲物を狙う野獣”のようまではいきませんが“登り寸前”のいい感じで“膝の入った”ライディングフォームです。このフォームの為には、これまた“好むと好まざるとに関わらず”太ももが太く強くないと無理です。

 今年のフランスでのデナシオン女子部参加に手を挙げているエリカは、後ろタイヤを左に滑らせてこうなります。「フランスは地形上もっと滑りますぞエリカ嬢」ですよ。


すかさず下見をしていた二郎君がお助けに入ります。

関西からもう一人のデナシオン女子部参加に手を挙げている沖本さんは“いい感じ”で走っていました。背中にしょっているのは“給水袋”ですね。

 沖本さんの強みは、今年のSSDTを完走なさいました中部の京藤さんと同じく「バイクを前へ前へ進める器用さを持っている」事ですね。言い換えると女性にはめずらしく“バイクの特性”をよく知っている女子ライダーです。

 沖本さんの問題は、多くの女子ライダーと同じく「アクセルをぴったしにしか開けない」事ですね。そのステアなり登りの高さに対して“必要以上に開けて登り”開け過ぎの分は「クラッチを切って逃がす」を覚えますと、沖本さんのトライアルが劇的に進歩しますが。

 うちの「女子部」の関係者多数が「男女の未来のチャンピオン」を引き連れての大応援団でおいでになりました。


3家族ですが、3家族ともに子供が「幼稚園の同級生ファミリー」で、皆さんお母さんが黒山選手の大フアンでもあるのです。


●国内B級クラス結果
8セクション×3ラップ


1位/泉 裕大 6点

11位/メーテル 19点
31位/美奈 39点
34位/和江 41点
43位/真弓 88点

45位/どべ 92点


何と国内B級クラスは45人ものエントリーでした。

国際A級クラスの表彰ですが、女子部はきちんと並んで最前列に陣取り“うちらも見て見て”と、まるで「表彰もされないのに、されているがごとく」に目立ちます。


そう、実力のないのは「前に出て目立つ」→「スポンサー様を喜ばせる」は当たり前ですね。


スポンサーする会社は黒山選手のようなトップには「成績で目立つ事を期待」しますが、その他大勢のライダーには「体と行動パフォーマンスで期待」なのは、経験上、そうなのです。

泉裕朗(いずみひろあき)さんって知っていますか??


全日本で過去4勝を挙げているHONDA元HRC契約ライダーで、家が近い事もあってデビューした中学生の頃から知っている私の“一押しの天才ライダー”ですね。
何故、天才って言えるのでしょうか。答えは簡単「教えなくても見なくても、勝手に出来てしまう」のですね。そして“トライアルの頭のとっても良い”なのもそう。


間違えてはいけないのは「頭がいい」のと「器用」なのは別の次元で、多くの場合、器用にすぐに出来るのを「頭がいい」と間違えてる事が多いですね。泉さんを知っている世代の人は皆さん知っての通り、泉さんは「不器用な人」の典型です。ですが「トライアルの頭」はすごくいいのです。


 また黒山選手が16歳で世界選手権に挑戦した時に、私が“メカニック兼サポートライダー”としてヨーロッパに連れて行った人でもあるのです。ですので泉さんは“トライアル世界選手権ヨーロッパラウンド”を、黒山選手のサポートとして回った経験者でもあるのです。


 はいヨーロッパで「黒山一郎、黒山健一、泉裕朗」の三人が、狭いキャンピングカーの中で一時期寝起きを共にしていた時間を経験している仲なの。


“天才ライダー”の泉さんの「チンピラ期→全盛期→凋落期」を知っているから、これを基準にして以後のライダーを評価し見てみると“そのライダーの先はどうなる人生”かがけっこう分かります。


“天才ライダー泉さん”の不幸は「まともに育てる指導者」に巡り会わなかった事に尽きます。


雑草は別に放っといても、それなりに実力を発揮して育ちます。ですが“きれいな美しい花”はいたれりつくせりというか「手を入れる事」をしないと実力を100%発揮しません。「手を入れる事」をしてくれる人に巡り会わなかった事、これがまさに“泉さんの不幸”でした。


現、選手会長のチームアズーロ小谷選手や、今大会主催のチームナミタの波田選手は「今でも全日本で活躍」し、そしてその活躍のレベルが“若い時も今も”国際A級クラスで「勝ったり上位だったり」しています。この二人はまさに「雑草のごとく放し飼いでも、自分で花を咲かせる事」の出来るライダーですね。


泉さんは頂点の今の国際スーパーA級全日本チャンピオンになれてもおかしくない天才だったのに、残念ながら“放し飼い”では自分で花を咲かせる事が出来ずに、というよりも「放し飼いが当たり前」の「時代がそんな時代だった」の犠牲者かもしれません。


また「前を行く人に後ろから足払いをかませて自分が前に出る」性格でなかったのも、頂点を狙える競技者としては残念でした。

 その泉さんの長男/裕大くんが、メーテルらと同じクラスの国内B級で勝ちました。現在、高校2年生です。「地方選手権でポイントが取れたから、11月のグラチャンに出て国際B級特別昇格を狙う」と申しておりました。


皆さん「期待の星の若手」とおっしゃいますが、辛口で言うなら


・黒山選手→中学3年で国際A級全日本チャンピオン

・藤波選手→中学2年で国際A級全日本チャンピオン


の基準の目で見る私のレベルからすると“少し遅いかも”ですけど、お父さんも本人も「趣味の範囲内のトライアルで頑張りたい」が目標だから「やめてほしくない」久々の大型新人には間違いないですよね。



今、トライアルも2世の時代に入っていますが、元有名実力派ライダーの息子さんがたくさんいい感じで何人も現れますが「いつの間にか」いなくなります。これすべて「続ける素質がなかった」につきますね。


若手の素質才能を評価する時に「運動神経.反射神経.器用さ」ばかりに目がいきますが、と同時にもう一つ持ち合わせていないとどうにもならない大切な素質がありまして、それは「続ける素質」ですね。



「続ける素質」を開花させるには“殴る蹴る”して「反骨精神なにくそ」と、かたや“ウチワであおぐ”していい意味で「おだてあげる」の二つの方法がありますが、これは両方ともに「親にはなかなか出来ない」指導方法なのです。


プロ野球にいまだに「有名人の親を越えた」のがいないので分かるように、ですので、有名人を親に持つと「いつの間にかやめていた」になってしまうのが多くの場合は普通です。



私達の時代は「放し飼い」でのし上がった時代でしたが、泉さん以降の時代は「育てないと」伸びてはいかない時代です。これは「甘やかす」ではなくて、今のオリンピックの2世世代を見れば分かる通り、国というかその種目のスポーツ協会が有名人の親になりかわって「育てて」いますよね。


さて泉2世の裕大くんは、いかがなります事やら。



元少年チームブラック団のように「いまだにトップ張っている」になってくださいね。だって「小川.田中.小野.黒山.藤波.加賀.野崎」は小学生から始めておっさんになった今でも懲りずにやっているのは、一にも二にもいまだに「トライアルがおもしろくてたまらない」んだってさ。



これは関東の“成田兄弟”もまさにそうですね。


 
Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より


男部の監督さん再開です

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黒山選手が全日本で僅差2連敗いたしまして「12回目の全日本チャンピオン」に“黄信号”が灯きました。

食道ガンと胃ガンのWガン臓器全摘出後、現在まで1年と8ケ月経過しどこにも転移再発なく、安静療養を兼ねて長らく女子部にうつつを抜かしておりましたが“黄信号を青信号”に付け替えるべく、本来の「男子部監督」に“復帰いたしました”事のご連絡です。

2年間の長きにわたり黒山選手のトライアルの練習現場から離れておりましたが、久しぶりに練習を見た一言は「力で乗るようになっている」ですね。

全日本の実際のセクションを2シーズン見ていないので分かりませんが、黒山選手の本来のライディングスタイルは「バランスを崩したら、そこで修正してから先に進む」でしたが、久しぶりの練習ライディングスタイルは「バランスを崩したら、瞬間で、力で強引にそのままバイクを前へ進めながらバランスを修正する」をやっています。

「お父さんの頭の中の僕のトライアルライディングスタイルのイメージは古い」だそうでした。でも「そのライディングスタイルは体力勝負やな~」が素直な感想で、だからこそ毎日毎日「ボディビル大会に出る為か」というくらいに体作りに励んでいます。

はい、ライバルの小川選手も野崎選手もまったく⇒“体作りに励んでいません”。ですが、野崎選手は黒山選手を大会では脅かしていますし、小川選手には現在2連敗中。だったら「体作りなんかせんでもいいんちがうの」でしょうが、人それぞれに方法論がありますので、こればっかりは何が正しいのか分からず、結論はただひとつ「勝った者が常に正しい」のです。

お父さん、消化器系ガン患者よろしく見かけ痩せこけておりますが「高校を卒業して警察学校に入った青春時代」当時と同じ「163センチ/51キロ」に戻りましたので「風格貫禄」がなくなり見た目が悪いだけで健康体そのものです。体重が軽くなった分「足首も老人性変形膝の痛み」もなくなりました。何にせよ「肥満は諸悪の根源」ですよね。

2年間、健一と二郎だけのペア練習でしたが、本日からまったくサポートの役には立ちませんが「ニラミをきかす」に多少はなる、本来の「親子3人」でやってきたレールには戻りましたんで、残り3戦の全日本は「勝負は時の運」でしょうが、運を引き寄せるように親子3人で戦いますのでさらなる応援をよろしくお願いいたします。

この性格ですんで「2年間のゆっくりとした休養」なんてありえず「少年チームの成功と失敗」「女子部チームの成功と失敗」「健一と二郎の二人だけの練習と全日本の成功と失敗」等々悩み考え、新たなるトライアルの戦い方の方法論がさらに進化。ということで「9/15全日本第5戦中国フィールド幸楽大会」から「戦線復帰」ですね。


えっえっ「女子部はどうなるの~」ですか。そんな部ってありましたっけ、知らぬ存ぜぬのホッケの太鼓と言いたいところですが、実はこっちの女子部の方も「少年チームブラック団を解散」した時と同じくきちんと引き継ぎ完了。

中国選手権残り3戦を残して国内B級クラス「メーテルランキングトップ」「智恵子ランキング6位」「和江出るとポイントゲット確実」「まゆみは定位置のビリはなし」までに成長しました。

で、これからは、ご結婚なさっております「智恵子とメーテルと美奈」は、智恵子は国際B級の旦那さんに、メーテルは国内A級の旦那さんに、美奈は国際B級の旦那さんに「あとは頼む」とそれぞれ引き継ぎ事務完了して全権委託。シングルの真弓と和江は「自分でやってね」とこれも本人に全権委託。

少年チームブラック団はアッサリと解散しました。ですがTeam黒山レーシング女子部は解散という形はとりません。「女子部の指導がメイン」だったのが「黒山選手の事がメインで女子部指導はサブ」になるだけです。女子部皆さんに私が付きっきりでなくても、一人で練習や大会がやれるように十分成長しましたし「メンテナンスだけは今まで通りうちで面倒を見る」という形になります。

少年チームブラック団やって⇒女子部やって⇒また健一に舞い戻ってやって⇒次は内孫の悪ガキ3人が早くも「やるのを待っている」というトライアル人生。まあ、いつ朽ち果てのたれ死んでも悔いはないか・・・。

あんた、それっていつやるの??~今でしょう」の人生哲学をまさに全力で突き進んでいますが、心の中の片隅には定期検査で「黒山さん、どこそこにガンの転移が見つかりましたよ」に、日々おびえているのもまた事実なのである。あんたねえ、食道ガンの5年生存率は40%というの知っていますか。だから必死で人生を生きているの。


Team黒山レーシングYAMAHA監督/黒山一郎より

トライアル中国選手権の女子部

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少しご報告をサボっておりましたが、中国選手権は10月20日の残り1戦岡山県原滝山大会を残すのみのところまで進みました。報告をサボっておりまする間に大きな進展がありましたので、お許しを兼ねてご報告申し上げます。

・メーテル⇒国内B級クラスチャンピオン決定!!→国内A級昇格確定!!
・ちえこ⇒国内B級クラスランキング6位ほぼ決定??→国内A級ほぼ昇格確定??

7月7日/第6戦島根県日原大会

・メーテル4位
・ちえこ12位

7月28日/第7戦鳥取県ヒロスポーツ大会

・メーテル6位
・ちえこ11位
・かずえ15位
・まゆみ22位

8月18日/第8戦山口県フィールド幸楽大会

・メーテル2位
・ちえこ11位

9月8日/第9戦島根県多根農村公園大会

・メーテル優勝
・ちえこ6位

※最終戦第10戦原滝山大会を残しての国内B級クラスのポイントランキング

1位メーテル157点
2位おじさん135点
6位ちえこ66点
7位おじさん52点
35位かずえ8点
43位まゆみ1点

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●メーテルとちえこの頑張り

メーテルは残り1戦を残して2位に22点の点差をつけました。最終戦、メーテル不参加で2位のおじさんが優勝してもメーテルの獲得ポイントは抜けませんので現時点で「'13年中国選手権国内B級クラスチャンピオン」が決定しました。と同時に、国内A級昇格決定。

中国選手権の国内A級昇格基準は「獲得ポイント65点以上で上位6人」です。ちえこは残り1戦を残して「獲得ポイント66点」ですのでこれは合格。上位6人でみると66点で現在6位で、7位のおじさんが52点です。

もし仮に最終戦で7位のおじさんが優勝しても、ちえこが9位に入れば「上位6人」に入って国内A級昇格決定です。現実的に7位のおじさんの過去の最高位は3位ですので「もしおじさんが3位に入ったとした場合」は、智恵子は14位で国内A級昇格決定です。

でもでも女性は野郎と違って「つわり.陣痛.便秘.生理痛等々」微妙でブルーな問題が多数ありますんで「最後まで頑張ろう~」のありきたりの言葉以外に激励をする事が出来ませんね。とにもかくにも「ちえこはリタイアしない事」が至上命令です。

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●メーテルとちえこの3年めでの昇格快挙

正しくTeam黒山レーシング女子部の歴史を語れば、あやふやな状態ながら何となくやり始めたのが「'10年の4月」からで、超戦闘的かつ攻撃的性格で北朝鮮の女兵士みたいなメーテルが入ってきたのが'10年の11月の近畿/グラチャン猪名川サーキット大会。

ですのでまともに大会目指して「いい成績を残す為の練習」をやりはじめたのが

「'10年11月グラチャン猪名川」からで
「'11年11月中国/グラチャンフィールド幸楽」(1年め完了)
「'12年11月中部/グラチャン富士山麓」(2年め完了)

今年は「'13年11月グラチャン関東/真壁」(3年め完了)ですので「始めてから3年め以内」で、メーテルとちえこは国内A級クラス昇格を決めた事になります。

でも、やっぱりメーテルよりも「広島のちえこが大金星」でしょう。ちえこの年齢はデリカシーのない私でもとても書けませんが、ただ「23歳の結婚なされております娘さん」がいる事で、その年齢をご察し下さいね。ねぇ~3年めで「日頃は保育士さん」のお仕事をなされて、もち ご結婚なされているんで家事もやっての中での昇格は大金星でしょう。

旦那さんも現役の国際B級で、2塁手で甲子園にも出てソフトバンクからドラフトで指名を受けたほどの“スポーツ理解者”だからこそ、ちえこがトライアルに打ち込める環境もありますね。

けっこうドロドロな環境だった日原会場だったけど、いつもの裏山よりかはグリップがよくて簡単にフロントアップをするメーテル。

ここは山口下関のフィールド幸楽から近い事もあって、フィールド幸楽を拠点としている女戦士ご二人が女子部の応援に駆けつけてくれました。

中国選手権の華はミケさんです。今現在かずえとどっこいどっこいの腕前ですが、かずえよりかははるかに行く気だけはパワーアップですね。往年の名ライダー河野完次さんがいつもついています。

もう一人の中国選手権の華は稲垣和恵さんです。ソフトボールの上野投手みたいな感じのお嬢さんですが、本当はとってもおしゃれでシャイな性格で「人をたたき落として自分が前に出る」ではなくて「常にマイペース」が信条ですので、大会ではなかなか成績に結びつきません。

お休みの関係で「土曜から行く前夜泊遠征はパス」だから、ひたすら家で“その場停止”の軍事訓練に励みます。

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●以下は島根県多根農村公園大会で初優勝し、メーテルの訂正加筆なしの肉筆ご報告です。

みなさんこんにちはメーテルです☆
島根県は出雲の近く、多根農村公園で中国選手権があり参加してきました~!
今年はこの多根農村公園の試合ともう一戦で今シーズンは終わりということで、気合いの入っているメーテルです!!!
ということで、旦那と共に高速をひた走りますが、ご覧の通り雨、雨、雨で、楽しみにしていた大山も見れず、しかも試合会場もかなりのドロドロ祭り状態でかなり苦戦しました~~・゚・(。>д<。)・゚・

試合は7セクションを3ラップと、NBクラス、NAクラスは最後にSSセクションを3セクションという主催者様の粋な計らいがありますこの大会。
思えばメーテルが一年前にちょっと背伸びしてSSセクションを走らせてもらい、気合いを入れていただいた経験もあり、
今回もがんばろ~!!と思っていましたが、SSの最後にちょっと失敗してしまって悔しかったですが、なんとか優勝できて良かったです。

そんなこんなで、メーテルが優勝できるなんてほんまにありえへーんことですがビックボス監督お父さんや最強健一師範やジロ~師範代のおかげさまさまで、あっサポート旦那さまももちろん!!ちょっとは成長したメーテルでございます。

シャンペンファイト。
となりの方ごめんなさい(´・ω・`;)

試合、とくに来年の試合に関しては一郎監督と相談して決めようと思ってますので、乞うご期待を~。

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●今後の男子部&女子部チームの日程です。

9月15日/全日本マスターズ第4戦近畿.京都亀岡大会→まゆみ.かずえ.メーテル.みな参戦
9月22日/全日本第5戦中国.フィールド幸楽大会→黒山選手勝負
9月29日/近畿選手権第7戦奈良.ウイッシュヒルズ大会→まゆみ.かずえ.みな参戦
10月13日/全日本第6戦中部.岡崎大会→黒山選手勝負
10月20日/中国選手権第10戦岡山原滝山大会→ちえこ勝負.まゆみ.かずえ.メーテル参戦
10月27日/全日本第7戦東北.すごう大会→黒山選手勝負
11月10日/グランドチャンピオン関東真壁大会→メーテル勝負

と連々チャンで続き、黒山選手と二郎メカは全日本の三つに集中すればいいけど、こっちはどれもこれも監督として全部すべて連続参戦で「京都→下関→奈良→愛知→岡山→仙台」行ってと、消化器系ガンの典型で50.4キロからまったく増えない体重で体力が持つかどうか倒れなきゃいいですがね。

でもでも、まゆみが本物の“何でも出来る現役ナース”なんで安心は安心です。「おいまゆみ、紙おむつだけは用意しといてな」なのだ。

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●黒山選手のデモンストレーション

9月29日/京都伏見デルタ自動車学校祭りデモ
10月5日~6日/岡山県庄原市水郷の森村おこしデモ
11月9日~11日/長崎県天草市牛深自動車学校祭りデモ
11月15日~18日/東京モーターショーデモ
11月27日~12月3日/インドネシア.アジアンカップ大会デモ

近場でお暇を作ってお越し下さいね。
黒山選手、乗る事もさることながらヘルメットにインカムマイクを付けてのおしゃべりもとっても面白いですよ。

Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より

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トライアルマスターズ第5戦京都亀岡大会のご報告

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まずは恒例のスタート前の記念撮影。広島の智恵子は土曜にお仕事で今回はパスなさいました。現在、子育てというよりも“乳幼児(赤ちゃん)育て”真っ最中の美奈が久々のご参加。愛児一志ちゃんはお宅でご主人がにわか保育士さんになりきり頑張っておられるとか。


チームネーム入りのテントをはり、チーム看板を下げ、バイクをきちんと並べ」腕前は別として「ワークス体制」と同じ体制の女子部チームです。まあ、正しくスポーツの集団団体として認めてもらう為には当たり前の事ですけどね。

以下、自称“美女きれいどころ軍団”はアップ写真に耐えられますでしょうか、まずは運送業の和江が一番スタート。
二番手は人体いじりの真弓。


三番手はお金いじりのメーテル。


スタート時を取り忘れました4番手の正義の味方の美奈。さて、アップに耐えられますお姉さんは誰でしょう~か♪


都道府県は違えど、私の後輩になる“群馬県警交機隊白バイ訓練部警部補”と記念撮影。この警部補は昨年度50歳代の日本チャンピオンです。お見事!!


奥様も一緒でしたが、奥様も交通部所属の巡査部長だそうで、奥様はメーテルと同じく背が高くトライアルやったら絶対にいいのにねぇ~。足が届くのは強いよ、ホンマ。

女性とは思えない“まじ真剣な”ライディングスタイルのメーテル。

経験上、柔道も黒帯になったとたんに強さは変わらないのに「なんとなく黒帯の風格」が出てきます。メーテルもこれと同じで“中国選手権国内B級クラスチャンピオン”を決めたとたんに、少しだけライディングに風格が出てきましたね。


前タイヤを石の上から外したくないけどバランスを崩した場合の対策“上半身の左右移動”でバランス修正をするを、頭でなくて体で覚えました。
こんなステアケースは“赤子の手をひねる”のメーテルですね。


黒山流教えのターンの基本はバイクを内側に倒す「警察ターン」ではなくて、この写真のように「ハンドルで曲がる」です。


1)スピードが速ければ、とてもじゃないけどハンドルではターン出来ませんよね。ロードレースを見れば分かるように、バイクを倒して曲がり(ターンし)ます。
2)でもトライアルのターンで“ゆっくりの場合”は、バイクを立ててハンドルで曲がりなさい。
3)と同時に体を内側に入れなさい。

これが「曲がる基本」と考えて指導しています。

和江のライディングフォームも同じ。

美奈もこのように見事に“バイクを立ててハンドルで曲がる”ライディングスタイル。体を内側に入れる事が、次のアクションにレスポンスよく対応できるのです。

岡山のミケさんのターンのライディングフォームもこれはこれで文句なし「ターンの教科書」のようなスタイルですが、このライディングスタイルは「ターンの為だけのライディングスタイル」で「ターンの後すぐのアクセル全開」に対応が難しくなる(遅れる)のです。


ミケさんの師匠は、私の時代の往年の名選手だった河野完次さん。中国瀬戸内地方のトライアルの一時代を鈴木章平さんと築いたライダーです。同じ岡山の全日本で1勝をあげている上福浦さんは、まだまだずっと後の時代のライダーですね。


河野さんの指導のもと、見るたんびにグングンうまくなっているミケさんです。この先がとても楽しみです。うちの女子部チームが中国地方を活動拠点としていなければ“燃える闘魂アントニオ.ミケ”にはなっていなかったと思う。

乳幼児を育てながらのトライアルはまだまだ十分な練習が無理のようで、けっこう足がすぐに出ます美奈。

ここも“足を出さなくてもいい”ポイントなんだけど、ママは赤ちゃんの為に安全第一のやむおえない足付きです。

でもステアケースはキチンと決めてくれました。


真弓も「智恵子効果」が出たみたいで、苦手な沢の走りも“攻め”に変わりました。「智恵子効果」とは、同じチームの年上の智恵子さんには「負けてられない」「智恵子さんが頑張っている限りは」ですね。

いやいや、うまくなりました真弓です。うちの女子部チームに入ってきた時は「あんた無理やからやめたら」のアドバイスが一番似合うお嬢さんでしたけどね。

ウイメンズAクラスは、うちの女子部チーム4人だけの参加なんで全員で表彰台を独占です。

ウイメンズBクラスは、ミケさんお一人なんでこれもまた表彰台独占です。
黒山選手が戦っている全日本選手権とはまた違う「年齢別全日本選手権」のこのマスターズの大会、今年は“全6戦”で全国を回るのは黒山選手の全日本とまったく同じだし、1分間隔で順次スタートし順次順番にセクションを回っていく方式もまったく同じ。

いつもの「同時スタートどのセクションから入ってもいい放し飼い」方式とは違い、どちらがいいとか悪いではなくて、この方式もまた楽しかった台風豪雨の中のマスターズトライアル。

おそらく黒山選手がチャンピオンを決めてくれているであろう全日本最終戦東北SUGO大会の翌週に、これまたマスターズトライアル最終戦第6戦が中部は愛知県のキョウセイ会場で行われます。

もちろんうちの女子部チームも遠征参加しますので、近場とは言わず「最終戦を盛り上げる為」に全国の女子ライダー皆さん、こぞって参加をいたしましょう。この大会を主催いたします中部トライアルの重鎮岩田さんも今回お見えで「必ず参加しますから、いいセクションを作って下さいよ」のお願いはもちろんですね。

Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より

電熱炉がやってきたぁ~♪

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電熱炉、つまり「焼き釜」を新品で購入しました。使用目的は

1.焼きの入った固い鉄部品をやわらかくして加工しなおし、また固く焼き入れをする。
2.アルミの鋳物部品(マスターシリンダー.レバー.後ろブレーキペダル)なんかの溶接をして、再硬化させる。

ですね。


例えば「前スプロケット」なんかに、穴をあけて「軽量化」しようとします。ですが、この部品は“焼き”が入っていてとてもじゃないけど穴なんかそのままではあきません。で「真っ赤に焼き上げ加熱」→「ゆっくり焼きなまし」→「やわらかくなって加工」→「真っ赤に焼き水につける」→「少し熱を加えて焼き戻し」という、いわゆる熱処理の手順が必要なわけ。

工具や前スプロケットは「鉄に炭素」が入れてあって、とても固い素材です。参考までに「炭素100%の塊」はダイアモンドですね。

でも800°以上に加熱してゆっくりと12時間以上かけて熱を冷ましますと、ごく普通の鉄材と同じになりドリルで穴をあけたりが可能になり自由に加工出来るようになります。これを「焼きなまし」と言います。


加工がすみますと、今度は900°以上に再度加熱して真っ赤にし、ためらう事なく水に勢いよくつけて急冷します。こうするとカチンカチンに固まります。これを「焼き入れ」と言います。

でも「焼を入れたまんま」だと固すぎて柔軟性もなくすぐに折れたり欠けたりしてしまいます。で、次の行程として240°くらいに暖めなおし、狙った温度になったらそれ以上温度が上がらないように、また水につけて冷します。これを「焼き戻し」と言います。

まあ、まさに日本刀や包丁ナイフの製作行程とまったく同じですね。

800°以上とか900°以上とか240°くらいとかの温度の数字を書いています。ですが、鉄の場合は“熟練工”は以下の温度差を目で見て判断出来るそうで、もちろん薄暗い場所での話です。

・鈍い赤色→700°
・明るい赤色→750°
・桜色がかった赤色→800°
・赤→850°
・輝いた赤色→900°
・輝いた黄色→1000°

あんたねぇ、元白バイ警察官にこんな温度変化が色で見分けがつくと思います??
「あの違反車は何キロくらいのスピードオーバー」は分かっても、鉄の焼け色具合で温度の変化判断は無理で、そこで「正確な温度メーター」のついた電熱炉が必要ちゅうわけ。

鉄素材の事、荒っぽく書きます。

1.鉄のステップやステップホルダーは、溶接してもそのまま「常温放置」でまた元の強度に戻り再使用可能です。熱処理は必要ありません。
2.工具や前スプロケットやギア歯車は、必ず熱処理が必要です。でないと“固くなり過ぎ”か“やわらかくなりすぎ”ます。
3.例えば長いタイヤレバーをサンダーで切断して短く溶接しなおしたとします。溶接してすぐに水につけて急冷しますと、使ったとたんに溶接部分がポキンと必ず折れてしまいます。
4.また、ゆっくり冷やしますと、リムに差し込んでタイヤをこじったとたんにグンニャリと曲がってしまいます。

バイクの軽量化の為に「部品に穴をあける」ですが“アルミ部品に穴をあける”よりも“鉄に穴をあける”方が効果が大きいのです。でも、その鉄部品はほとんどが焼きが入っていて、ですので簡単には穴はあかないのです。で、電熱炉の登場で「熱処理をしてから」という次第。


さて、アルミです。アルミは鉄と違ってむつかしいのです。これも荒っぽく書きます。

1.アルミフレームやアルミスイングアームは品番「7N01」という素材で、これは溶接しても常温放置そのままで「1週間で70%」→「1ケ月で100%」元の強度に戻ります。また、それようの素材にあった「溶接棒」もあります。
2.問題はマスターシリンダーや左右レバーや後ろブレーキペダルやチェンジペダルなんかの「アルミ鋳物」の溶接です。
3.基本的にアルミ鋳物は、溶接すると強度が半分以下に落ちて“使い物にならなくなる”んで「溶接不可」の部品です。
4.ですが黒山選手は後ろブレーキペダルの形が、スタンダードでは使えずに切って形を変え溶接しなおして使っています。また女子部は、再三レバーを折るので溶接してくっつけ使っています。チェンジペダルも同じです。
5.こうなると、やってはいけない裏仕事の「アルミ鋳物の溶接→なんとか強度回復」の必要性が出てくるのです。


6.先に書きました「アルミフレームやアルミスイングアーム」は「同じ素材同士を同じ素材の溶接棒」で溶接しますので問題はありません。
7.ですが「アルミの鋳物を違う素材の溶接棒」で溶接すると、溶接した部分と鋳物部分が“違う硬度”になって「折れるか曲がる」可能性がでてきます。で「アルミ合金全体の結晶濃度の均一化」つまり「同じ硬さに」という熱処理が必要になってくるわけです。
8.でもでも「鉄でもアルミでも鋳物は溶接不可」という大原則がありますので、それようの溶接棒はありませんです。


9.アルミ鋳物に熱を加えた後の熱処理は、おおむね鉄素材と同じ行程です。
10.溶接をする事自体で1000°以上に加熱していますので、この時点で「真っ赤に焼き上げ」は終わっている状態。アルミは鉄と反対で、この状態で急冷しますとフニャフニャになり弱くなります。反対に鉄は硬くなります。これをアルミの場合は「T4熱処理」と言います。
11.溶接をした後の熱い状態のまま195°の電熱炉に放り込みまして「1000°以上→→→195°」にゆっくり電熱炉の中で12時間かけてさましていきます。ようは12時間は195°のまま置いときなさいという事。これを「T6熱処理」と言います。
12.12時間後に取り出して、今度は「常温放置」で大気温までさまします。これでアルミ鋳物も怪しい方法ですが“強度が回復”するのです。
13.このお仕事は時間がかかりますので「夕方やって炉に放り込み朝取り出す」のがよろしいですね。

13.これで鋳物の溶接部分の「合金全体の結晶濃度の均一化」になったかどうかの確証の自信はありません。
14.ですが“テスト結果がすべて”の結論で「電熱炉からまだ少し熱いまま取り出し、常温放置で大気温までさました(冷たくした)」あと、すぐに黒山選手がその加工した後ろブレーキペダルを使い「バカ~ン!!」って後ろブレーキを思いっきり踏んでもブレーキペダルは曲がりませんでしたので、理屈手法は怪しいですが「実用上十分耐えられる」熱処理の方法手順でしょうね。


・桜色がかった赤色→800°うんぬんと先に書きましたが、これは日本刀やナイフの“鉄素材”の話で、アルミはいくら熱しても溶けても「色が変わらない」素材なのです。あんた、色が変わらないのにどうやって温度管理をするの??
いくら熟練工でも「温度計」がないとアルミの熱処理は不可能なのです。それも“1°刻みの正確”を求めるなら温度計の付いた電熱炉が必要ですね。


イタリアのバイクメーカーBeta社と11年間契約していたうちのチームは、つまり11年以上イタリアを拠点として11年以上イタリアの本場ピザを食べていましたが、これって少し小さいけど本家「ピザ釜」と同じではないですか~♪

はい、部品の加工うんぬんよりも早くにまずはピザを焼いてみました。冷凍ピザは「230°+10分」で焼き上がり、お菓子のように美味しかった事を蛇足ながらご報告申し上げます。

ようするに結論として、トライアルバイクに関しては「鉄であれアルミであれ」切って加工して“溶接してそれでOK”という部品は少ないのを知って下さいね

株式会社黒山レーシング:事務広報.黒山一郎

Team黒山レーシング女子部の活動ご報告

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監督さんの私め「女に見切りをつけて男に復活」とは申しませんが、ほったらかし女子部の活動ご報告が“溜まり始めた”ので、あわてふためきの取り急ぎご報告です。

●9/29⇒智恵子/真弓/和江は近畿選手権奈良へ、メーテルは京都にデモンストレーションへ

9月29日(日)は女子部大忙しの一日でした。

▲メーテルですが、黒山選手とコラボいたしましてスポンサー様の京都の二輪専門自動車教習所「伏見デルタ」の“秋の交通安全週間”盛り上げの一躍をにないます。


「おっとととと」ですが、萩原真理子の足元にも及びませんが、一応は「ウィリーやな」レベルまでは人前で出来るようにはなりました。とにかく失敗してはいけないので、人生最高の緊張感だったそう。



二段重ねのタイヤも越えます。これも「ただ置いただけ」なのでフラフラして難しかったそう。


黒山選手は「きっかけなし」ですが、メーテルはもちろん「きっかけあり」で、これまた一応自動車越えは出来ました。最高のフラフラ度と恐怖感だったそう。

黒山選手にとっては二度目のここ伏見デルタでのデモンストレーションですが「やっぱり華がほしい」ということで、女子部のメーテルを引っ張り出しての「男と女のペアデモンストレーション」の初見参。

前宣伝もあってか、前年度よりも圧倒的なお客さんの数で大成功のうちに終わりましたが、メーテルにとって始めての本格的な黒山選手とのデモンストレーションでしたね。

将来的には男女混合「黒山レーシングトライアルデモTeam」を立ち上げ、全国、温泉巡りをかねヘルスセンターどさ回りの旅をしたいものです。

▲智恵子/真弓/和江は近畿選手権へ

今年の女子部の活動先は「中国選手権がメイン」ですが、パワークラフトの児玉さんのたってのお誘いで近畿選手権ウィッシュヒルズ大会に、広島から駆けつけた智恵子も入れて3人娘で殴り込みをかけました。

はい、ずばり三人ともに返り討ちにあいました事も先にご報告いたします。順位は“順当通り”なのもご報告いたします。


和江は「行くとこ行くとこ5点」ですぐにコースアウト専門ですね。


真弓は「根性見せたる」で殴り込みをかけます。


ですが、だいたいこうなります。


得意のS字ターンもズルズルと滑り落ちて返り討ち。


ステアケースの苦手な智恵子は、とにかくバイクを引き上げるので精一杯。


エリカお嬢の華麗なるターン。


近畿の女王様沖ママの余裕があるターン。


ミロのビーナスばりのお尻をお持ちの「お尻でターン」の智恵子ねえさん。


戦いがすんで夢破れ敗残兵ツワモノ共が夢のあと模様の3人娘です。

むすめ共は情けない状態でしたが「一郎→健一」に続く3代目の全日本チャンピオンの夢を背中に乗せたガキ二人が「ジャンプ発射台」から自転車で下って根性付けを見せてチーム女共の汚名返上。

長男は年長さん。

次男は年少さん。

この二人の遊びは「長男が次男にあわせる」ではなくて「次男が長男にあわせる」ですので、知能は年齢差通りでまだ追いつきませんが、次男の身体能力は凄まじいものがありまして兄貴と同じ事が出来ます。参考まで、この下に次の三男がすでに控えています。

●10/20中国選手権最終戦


Team黒山レーシング女子部にとっては、最高の形で終わりました中国選手権最終戦岡山県原滝山大会でした。

Team黒山レーシング女子部の'13年の目標は、以下の通り。

・チームとして県大会を含めて中国選手権を全戦フルエントリーする。
・智恵子とメーテルは「65点以上獲得/ランキング6位以内」に入り国内A級昇格を目指す。
・真弓と和江は「お仕事お休みの範囲で可能な大会のみ出場」する。
・美奈は「子育てに専念」して、余裕ができたらトライアルを再開する。

最終戦はメーテルはすでに「2位に20点以上離してチャンピオン決定」です。

ですが智恵子は「14位以内に入らないと」ランキング6位以内は無理で「国内A級昇格ならず」で、智恵子にとってはおばさんパワー全開殴り込みをかけた大会でした。

~~~~~~~~~~~~
●まずはメーテル直筆のお礼文、紹介

昨日は原滝山で中国選手権の最終戦がありました!
結果は…優勝しました!
本当にありがとうございます☆

昨日は今までで最高にしんどい試合になりました。雨の原滝山は、ズルズルというか、にゅるにゅる状態でバイクを前に進めるのが大変でした…。
今日は疲労困憊です。

今年は中国選手権に全戦出場出来て、本当に良かったと思うし、最初はNAにあがるとか、まさかチャンピオンになれるなんてこれっぽっちも思っていませんでした。

試合を重ねていくなかで、いろんな会場に行けたり、…。いろんな温泉や~、いろんな食べものを~、食べることも楽しかったですが、やはり試合を重ねて自分自身が成長していくのが分かったので良かったです。

それから、各スポンサー様にも感謝しています。あと、一郎監督にはアホボケカスと怒られながらもご指導頂けることに本当に感謝していますし、黒山レーシングの凄さを日々感じている次第です。

今シーズンが無事に終われば、四年目に入りますが日々成長できるように頑張っていきたいです!
~~~~~~~~~~~~

どしゃ降りの雨の中の大会、結果と最終ランキングは以下の通り。

(最終戦原滝山大会/国内B級クラス)

優勝/メーテル92点
2位/兄ちゃん97点
3位/智恵子98点
10位/和江109点
20位/真弓137点
21位/おじさんリタイア
22位/おじさんリタイア

(中国選手権国内B級クラスランキング)

1位/メーテル177点
2位/おじさん135点
3位/天敵のメガネのおじさん131点
6位/智恵子81点
-----------------------ここまで国内A級昇格
26位/和江14点
44位/真弓1点



台風が「来て去ってまた来て」の状況での、いつも練習している裏山「湿地帯トライアル」と同じで慣れたベストコンディションでの大会でした。


相も変わらずのへっぴり腰ライディングスタイルの和江。怖かろうが怖くなかろうがこのスタイルを確立してる和江もまた強いのです。


とにかく「出てナンボ」だから、必死こいての3点パンチは最高にうれしいですね。


和江が押しまくって3点出たセクションをインする真弓ですが、このインの段差で振られてしまいあえなく撃沈。




押します、とにかく押します。「このスポーツはいったい何なんだ」の大会になりましたが、体力のない女性にはちと厳しかった雨と地形でしたね。

でも結果「1位と3位と10位とドベ」に女が入るとは「その他の野郎ども」はいったい何を考えてるのだぁ~。特に鍛え上げ北朝鮮の兵士並み屈強な広島県警と岡山県警がおいでなさっていましたが、メーテルと智恵子の爪の垢でも煎じて飲みなさいね。


「ここを3点で抜けたら勝てる!!」の最後の最後の大一番セクションを、きっちり文句なしの3点で走り抜けたメーテルのライディングフォーム。

最近、やたら下半身ががっしりしてきましたメーテルですが、5人の女子部チーム員のうち「筋肉質体型は和江/メーテル/美奈」の3人で、今のままでスナックホステスして男をだませるミロのビーナス艶っぽい体型は「智恵子と真弓」で、なかなかこの二人は筋肉がつきませんね。


ミロのビーナスの下半身をお持ちの智恵子の、クリーンしたセクションのライディングフォーム。アクセルを開けないからこんな滑る地形の走りはピカいちで、だから3位に入るのです。


ビーナス智恵子と同じラインのメーテルですが、明らかに智恵子と違って「力で」走っています。


ここを3点で抜けたら3位以内は絶対に入れると分かって、最後のセクションを走る智恵子。男も女も目的と目標があれば最強の行動態度に出るのは同じで、本日の智恵子は「素晴らしい生き方」を見せてくれました。

ゴールして直後「本日の3位以内と国内A級昇格」が決定した嬉しさのポーズです。


中国選手権でははずせない稲垣お嬢さん。


「やっと目標が全部終わったぁ~♪」ですが、智恵子とメーテルは11月の関東真壁での大一番グラチャン勝負が残っているのです。


大会後の年間ランキング表彰で、2位の平さんは欠場でした。メーテル177点で2位135点/3位131点の点差ですが、これは「全戦出る⇒中国地方のトライアルを盛り上げる」の皆勤賞企業努力のなせる点差ですね。


ここ原滝山と中部鈴鹿サーキットは粘度質の泥なもんで、雨が降ったらこの通りにバイクがなってしまいます。前フェンダーの隙間に泥が詰まって皆さん「前タイヤが回りません」でしたね。


大会が終わって帰って来ると3台のバイクはこのように「タンボから帰ってきた耕運機」模様。

こんなん、普通の高圧洗車機で洗ってもまったく「カエルの顔にしょんべん」で黒山レーシングでは、まず一番にそのまま近くのきれいな川に持っていきます。


三人のうち「誰かが三代目全日本チャンピオン」の見守る中、50メートルほど川の中を遡行走ります。

ステップぎりぎりやシリンダーの下まで浸かる川の中を走ります。


落とせる範囲の泥を川の中で落とします。


最後に普段通りに高圧洗車機で洗いましてフイニッシュとなりますが、ひどい汚れ物は二度三度洗いが当たり前は何の世界でも同じですね。

●'14年の女子部チームの事

何度も書いていますが、うちの女子部チーム員の「ヤサ(隠れ住んでいる家)」は以下の場所です。

・智恵子→広島三原市
・他全員→京都滋賀大阪の近畿園

チーム結成の時の話し合いで以下が約束事で決まっています。

(1)大会に出ていい成績を出す為にトライアルというスポーツをやっている。スポーツを楽しむ為ではない。苦しみがまた楽しみでもある。
(2)日々の苦しい練習は「大会に出ていい格好をする」のが目的である。
⇒本人も認めているように藤波選手のトライアルはまさにこれであります。で結局、世界チャンピオンにまで登りつめてしまいました。
(3)だから近畿選手権と中国選手権を毎年ごとに交代交代で追いかけ全戦エントリーしよう。
(4)日程があえば、その他の例えば「マスターズ大会/他の地方選手権/県大会」等々にも出よう。

という事で、昨年'12年はメインは近畿選手権で今年'13年は中国選手権をやりました。だから、来年'14年は近畿選手権を全戦フルエントリーの予定をしてます。

まだ最後の最後の大一番勝負11月10日「国内B級から一発国際B級飛び越え昇格」がかかる関東真壁でのグランドチャンピオン大会(国内A級日本一決定戦)に智恵子とメーテルが参戦いたしますが、まずは本来のチーム目標の「中国選手権全戦エントリー」が完全終了いたしました。

そして智恵子とメーテルが「トライアルを始めて3年目で女ながらに国内A級昇格」の大金星を上げました事をご報告いたします。

おっとその前に11月3日に中部岡崎で行われますマスターズ最終戦キョウセイ大会に「真弓/和江/メーテル」の3人が殴り込みをかけますので、まだまだお休み安息日という言葉のない女子部チームなのである。

Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より

バイク最前部の軽量化の最前線

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モータースポーツ界のチューニング(性能アップ)の聖言に「軽量化は最高のチューニングである」があります。

それはそうで“重い荷物を背負って山に登るよりも ⇒ 軽い荷物の方が楽”とまったく同じで、エンジンも前後サスペンションも性能が同じなら“動くものが軽い方”が「より動きがいい ⇒ 軽快」ですね。

見えない部分のエンジンや前後サスペンション内部のチューニングは、“性能を上げる”為には「エンジンの性能を変化させて、例えば吸排気のタイミングを変えるとかマフラーを変えるとか」や「サスペンション動きそのものを変化させるとか」の「部品を交換していじって性能を変えてしまう」が必要で、これは熟練とテストテストの繰り返しが必要で民間人にはちと無理。

この“機械の動きの性能を変えてしまう”ではなくて「すでに動く機械をより軽快に動くようにする」チューニングという分野がありまして、それが今回紹介する「軽量化チューニング」ですね。はい、チューニングとは日本語で“性能アップ”と申します。

今回、ご紹介するのは“何を今更”というレベルの、昔からある常套手段の手法ですが、これは簡単ですが効きますよ。今のバイクは「もともと軽いから」あんまり気にならないでしょうけどね。

でも実際のところ「カタログデーター」で車重70キロとなっていても、本当は73キロあっても許容範囲内の表示ですから以外とあなたの愛車の実測車重は重いのですよ。

★ 軽量化の鉄則は以下の3点。

1.まずはバネ下重量(動くもの)の軽量化
2.バイクの真ん中より端っこ
3.アルミより鉄に穴あけ

例えば、体の中心部の腰左右に5キロのダンベルをそれぞれ巻き付けて走ったとします。まあ、長続きはしませんが短距離なら何とか普段通りにはダッシュが出来ますよね。でも、この二つの5キロのダンベルをそれぞれ両足の足首に結びつけて走ったとします。とてもじゃないけど体に付いているのは“同じ重さ”のはずなんだけど、ダッシュどころか走るのさえ無理。

この事で

1.まずはバネ下重量(動くもの)の軽量化
2.真ん中より端っこ

の二つが理解出来ますよね。

3.アルミより鉄に穴あけ

は“言わずもがな”でして、アルミよりはるかに重い鉄を「削る、穴をあける」方が軽量化効率がよろしいのです。

鉄フレームは別にして、エンジン本体の外部や内部についている鉄は、“焼き”が入っていましてそうは簡単には穴はあきません。例えばチェーンの前側についている、前スプロケットを軽量化の為に穴をあけるとします。そのままではとてもじゃないけど、単純にドリルでは穴はあきません。

同じく、皆さんセクション作りの必携アイテム生木用携帯ノコギリでも“薄い”ですが、穴なんて簡単にはあかないのです。
 
このように850°以上の真っ赤に焼き上げて、そこからゆっくり時間をかけてさますという“焼きなまし”をしてやりますと、炭素の入った鉄は柔らかくなるのです。

材料の焼き上げは、この1100°まで温度を上げる事の出来る工業用電熱炉を使います。中に前スプロケットやボルトが真っ赤になって入っているのが分かりますか。このもともと本来の電熱炉の使用目的は、ピザも焼けますが伊万里焼とか有田焼のお皿やお茶碗を“家庭でも”焼く為の道具ですね。


焼きなましますと、生木用携帯ノコギリでもこのように簡単に穴があきます。


この硬い材質の歯車スプロケットなんかの軽量化は今回の本題ではないので簡単にしますが、ノコギリの歯と同じようにやきなました前スプロケットは、普通の鉄に戻りますのでこのように普通のドリルで穴が簡単にあきます。

で、次に前スプロケットの円周に均等に穴をあけて軽量化し、再度850°以上の真っ赤に焼き上げて今度はゆっくりでなくて“急冷”して再び硬い状態に戻します。これを“焼き入れ”といいますが、水にいきなり浸けてジュ~ってやるのは日本刀だけの話でして、現実には“それ用の油”に浸けて急冷し焼きを入れます。

水は「急に冷えすぎてひび割れしたり形が微妙に変わる」で、油は「ゆっくり冷えるので固さや形に安定感がある」という理由です。この油も「植物油」と「鉱物油」と使い分けがありまして“植物油は硬度が大切な場合”で“鉱物油はねばりが大切な場合”というような分別。

もち“刃先だけや歯車外周だけ植物油で固く焼き入れ”で、あとは“鉱物油で全体にねばりを出す”に二段焼き入れもありですね。

ちなみに炭素100%の塊はダイヤモンドですし、鉛筆の芯も原料は同じ炭素。ですが「ダイヤモンドは焼きが入った状態」で「鉛筆の芯は焼きなました状態」と考えてよろしい。


さてここから今回の本題のアルミ部分の軽量化チューニングのお話で、以上の焼き入れウンヌンのお話はおまけ。

荒っぽく言うとバイクに使われていますアルミ部品には製造方法として以下の二つに大別出来ます。

・押し出し製造→トコロテンみたいにアルミを型から押し出して形成する。
・流し込み製造→型にアルミを型に流し込んで固めて作る。これを鋳物またはインゴットと言います。

アルミのメインフレームスイングアームは「押し出し製造」のものを溶接して作られており、フロントフォークのアウターチューブやホイルのハブやブレーキのマスターシリンダーやキャリパーやレバーの部品ほとんどは「型に流し込み製造のインゴット」ですね。

これまた荒っぽく、マヨネーズは押し出し式で使い、寒天は流し込み式で作り、なのとまったく同じと思えばよろしい。

また、よくほら映画なんかに出て来る泥棒が金塊を盗んでいくやつ、まさにあれが流し込んで作った流し込み製造インゴットで、金属素材は同じでも、製造過程の結晶密度の差なのか「押し出し製造アルミ」よりも「流し込み製造のインゴット」の方が重いのです。

ずばり「押し出し製造アルミ」は簡単な形しか出来ずに、「流し込み製造のインゴット」は複雑な形の製造が可能だから、バイクの各部品もそれぞれ作り分けしているという次第。大物は「押し出し製造アルミ」で、小物は「流し込み製造のインゴット」と考えてもよろしい。

この前ホイルハブもスタンダードは、まさにアルミのインゴットそのもので強度が必要以上にありますがズバリ重すぎるのです。

リムやスポークをはずしてハブ単体にして、このように真ん中とブレーキ板側の「強度不足」にならない範囲の部分を旋盤で削ります。

ハブの左右にはベアリングがありまして、この間には外からは見えませんが“デイスタンス(隙間)カラー”というものがありまして、これがまた必要以上に大きくて重いのです。もち、これも細く軽く削ります。

削り終わったハブを当然組み上げますが、二郎君メカはこの“組み上げ振れ取り作業”が大好きで悦楽の境地に入り楽しそうでしょう。まさに「好きこそものの上手なり」ですね。

今はどうだか知りませんが、その昔はスペインの“モンテッサのトライアルバイクの前後ホイルは、自転車のモンティ社が下請けで組んでいた”のです。“腕一本”のメカニックは二郎君のようにばらの状態から測定器や振れ取り器を使ってコツコツと組んでいきますが、モンティ社の方法はいとも簡単で「ハブとホイルをセンターの出た治具で固定」しておいて、その間にスポークを入れて組んでいくだけ。

これだと「ハブとホイルは最初から振れなくセンターに位置決め」されていますので、スポークさえしっかりと取り付ければそれで完成という簡単早い誰でもおいしい吉野家仕事。振れ取り器も何もいりませんね。


二郎君メカがコツコツと完成させた前ホイルComp(組み立てた状態一式)です。

上下移動距離のある前ホイルと一緒に上下するフロントフォーク左右も、これもとんでもない重さのアルミの鋳物インゴットです。昔のワークスマシンはこのアウターチューブはどのメーカーも「削り出し一品もの」でしたが、今は市販スタンダードでも最初からある程度は軽いからワークスもそのまま使っているのです。

でもでも“削り出し”というのは押し出し製造のアルミをわざわざ流し込み製造の鋳物部品と同じ形に削り出して作るように、やはり押し出し製造のアルミの方が軽いのです。

押し出しむくアルミ材からの削り出しなんて民間人には夢の話で、だったらスタンダードに付いている鋳物材を削りましょうね、のお話に落ち着くのは至極当然。

これも見ての通り“外周を削り”まして、ホイルハブよりもこっちの方が軽量化の効果はてきめんですよ。

今は性能の良い(軽い強い)フロントフォークカバーが色々な種類出ていますので、昔のように“これ見よがしそのまま取り付け”ではなく、丈夫な格好の良いカバーを付けるので転倒による凹みも大丈夫でしょう。


前ブレーキキャリパーもこれもまた重いアルミのインゴットで軽量化の為に相当削っています。前ブレーキキャリパーは後ろと違って“フルロック”させるような使い方をしませんので、かなり削れますね。テストで「重さ半分??」というくらいまで削りました。

アウターチューブとホイルハブの削りは「部品」を旋盤にくわえて回転させ削るので比較的簡単ですが、前ブレーキキャリパーは複雑な形をしていましてフライス盤に「部品を」固定して“あっち削りこっち削り”でたいへんめんどくさい作業になります。旋盤作業は「リンゴの皮むき」で、フライス盤作業は「削り節けずり」と思えば当たっています。

すべての軽量化チューニングの終わった前ホイル回りです。

以上のすべての軽量化は“強度は大丈夫なのか??”は、コンピューターや机の上計算では無理で「最後は人が乗って決める」のテストがすべて。うちのチームのテストライダーが民間人では想像もつかないところを“登ったり降りたり飛んだり”してテストしましたが、今のところは大丈夫で「全日本で使って」います。

以下、ついに出てまいりました香具師(やし)テキ屋露天商、はたまたTV通販の常套手段商法。おいしいところだけ見せておいて最後に小さく控えめに「お値段を言う」手口ですね。

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控えめにですが、正しく手を抜かずやって欲しければ以下のお手当をお願いいたします。

1)ホイルハブと内部ディスタンスカラー削り→4,000円(前後どちらか片方価格)

+スポークなんかばらし組み→前だと9,800円/後ろだと13,000円
*古いホイルは、組み直しても正しく振れとりセンター出しが出来ませんので無理。

2)フロントフォークアウターチューブ削り左右で→8,000円

+φ38パイオリばらし組み左右で8,000円(ついでにオイルシール交換だと片側2,800円) 
+φ40マルゾッキばらし組み左右で10,000円(ついでにオイルシール交換だと片側国産4,100円カラーリング付き)

3)前ブレーキキャリパー削り→価格未定

株式会社黒山レーシング:事務広報.黒山一郎


女子デナシオン帰りの“佐々木淳子”選手大研究

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今年のフランスでのデナシオン(トライアル国別対抗戦)女子の部に日本代表として参加なさいました、仙台市の佐々木淳子さんが愛知県キョウセイ会場で行われましたのマスターズ大会に、これまたご参加なさいました。

うちの女子部チームも佐々木さんと同じクラスに殴り込みをかけましたんで、監督としては「どんなんかなぁ~女傑??」で、微にいり細にいり黒山一郎久々の“研究”をいたしまし、それのご報告と、女子部の真弓.和江.メーテルの3人組も、それもついでにおまけのご報告です。

東北女子トライアルライダーの佐々木女史って「誰っ??」なんて聞かれましても、私は知りません。向こうは私を知っているかもしれませんが、私は初お目見えですね。

今年のデナシオン、何年かぶりに女子日本代表が参加なさいまして近畿の沖本由香.児玉エリカに東北の佐々木淳子の3人娘。沖本さんとエリカちゃんは近畿の人だから当然知っておりますが、東北の佐々木さんは何者なのかは知りません。でも今回、いにしえの職業病“職質の黒”と串カツで有名な大阪新世界で恐れられた「職務質問」を連発いたしまして調べを入れ、少しだけ仲良しになりました。と思うけど、向こうは嫌がっているかも・・??。

1)身長168センチなんだって

うちのチーム員はおおむね「身長160センチ以上」が希望の入部条件です。確か警察官採用も身長制限がありまして「男子162センチ女子158センチ」だったと思いますが、はい、監督のお父さん163センチです。そうそう、公表はしてませんが今でも「女子部チーム員募集」はしていますので、さぐりを入れてみたい女子は連絡を下さいね。

監督ではなくて、チームキャプテンのやさしいちえ子オバサマが、これまたやさしくご説明申し上げます。

オランダのバーナードコルドニエみたいにフロントフォークよりも足が長い(203センチ)のは困りますが、ある程度は背が高い方がいいスポーツがトライアルです。妊娠ご出産を機会に退部なさいました菊川由美子さんは157センチで、由美子を見ているとやっぱり「足が届かない」はトライアルをするに最初からハンディを背負っています。

やや高齢出産でしたが、男の子の赤ちゃんを無事に授かって世界一幸せ模様の元チーム員の由美子。

淳子を見て「やたら背が高い」感じでしたが、聞いてみると168センチなんだって。この身長だったら「5点が3点になる特典」をセクションに入る前に最初から持っていますのでセクション走るには圧倒的に有利で、体型もやせてはおらずにガッチリ型で「トライアルに巡りあってよかったね」のお言葉を贈ります。

背の高さはうちのメーテルとほぼ同じなんだけど、残念ながら年代の違うメーテルとはやや足の長さが違います。でもこれは「前屈でやるスポーツ」の宿命である“腰痛”になる確率が少ないからいいかもね。でもまあまあ、もうご結婚なされているから容姿はどうでもいいかもしれませんし、ご主人様も自分自身が「容姿はどうでもいい」感じのお方でしたし~ぃ。

「背が高い」これだけでトライアルにはパーフェクトで、まずは大合格

2)ライディングスタイルはどうだ

女性ライダーの多くは「女乗り」です。ようするに「こわごわ乗っている」スタイル。淳子のライディングスタイルは、いわゆるここでいうところの「女乗り」ではありませんでしたね。背が高い割には“突っ立って”乗っていまして、乗り方も大合格。この乗り方ライディングスタイルで今後も続けてよろしい。

淳子のライディングスタイルについて無理矢理何とか問題点を探すと「地面の凸凹に対して、腰を中心として上半身を上下させて対応しているけど、これを膝の屈伸で対応するようにする」ですね。これには「強靭な太ももの力」が必要で、これを持って生まれた強い太ももを持っているメーテルはいいけど、淳子は太ももの太さは太いけど、うちの智恵子と同じで「脂肪がつきすぎて」太いだけの太ももの部類です。

だから、乗れない時のトレーニングは「下半身を重点的」に鍛えてみましょう。体力トレーニングは“3ヶ月続ける”で自分で気づくほど力がつきますので、ぜひぜひやって下さいね。

メーテルの場合、小学中学高校大学とずっと剣道部一本道で4段有段者というくらいに鍛え上げて、太いだけでなくて「瞬発力あり」の太ももだけど、ちえ子は高校インターハイ50M自由形熊本代表選手の経歴で、でも水泳って上半身で泳ぐんでしょう。だからチーム一の胸板の厚さの持ち主も下半身の弱さが弱点なのも納得。

淳子はトライアル出来ない時の下半身強化特訓は「ロード自転車」をこぎこぎするのが一番いいと思う。和江とメーテルはロードで、真弓はマウンテンの台湾製ジャイアントの自転車を持っておりまして、暇を見つけてはこぎを入れていますよ。同じくやって下さいね。

3)ステアケーステクニックはどうだ

まずは一発目の第一セクションのインしてすぐのステアケースですが、淳子はGas-Gasの125ccですんで、他の250ccに乗るライダーとは単純に比較出来ませんが、その事を差し引いてまあ何とか研究してみます。

前タイヤを浮かすのには、たくさんの事を同時にタイミングを合わせてやる事が必須事項。

1.上半身を後ろにそらす。
2.下半身を入れる。
3.背筋でハンドルを引く。
4.両腕でハンドルを引く。
5.アクセルをあける。
6.クラッチをつなぐ。
7.他、いろいろ。

等々、考えただけでたくさんありますが、これすべてを同時にタイミングを合わせてやる必要があるうえに、相手のステアケースの地形に合わせて「どれを優先順位の一番に持って来るか」の選択も必要なのです。あげくに、もっと難しい部分の心の問題「怖さの克服」も入ってくるから、トライアルというスポーツは「ステアケースとの戦いの歴史」とも言えるのです。

黒山流のステアケースとは、テクニックは二の次で「怖がるな」⇒「何はともあれ思いっきりいけよ」が優先順位の一番です。監督のイチローさん全盛期、誰もサインを求めて来ないから無理矢理奪い取って書いたサイン帳のサインに必ず書いた言葉「ステアケースは行く気とスピードだ」ですね。

今回の大会は、どう考えても怖がる高さのステアケースはありませんでしたので、淳子が「恐がり」なのか、それとも「怖がらない」のかは分かりません。

でも、上の「1.~~7.」まではつつがなくやっておりましたので合格と言いたいところですが、低いステアケースはそれなりでも高くになると「怖さ」が入ってきて「つつがなく」が出来なくなりますので「本物のステアケースはどうか??」は見ていないので分からずです。

例えばピアノやフルートなんかの楽器は「出来ない事をやる」には「怖さ」、つまり、その曲を弾いてみて失敗して指がちぎれて入院手術なんてありません。100m走でもそうで、実力以上に死ぬほど全力で走っても終われば何にもありませんよね。でもトライアル、出来ないそれをやって失敗すると入院手術のリスクのある恐怖のスポーツです。ここが根本的に違うし、これこそがモータースポーツ全般の面白さでもあるのです。

怖がるな思いっきりいけよ」は、言うは簡単やるのは至難の業で、いやはやステアケースは人間模様の出る生き様そのものテクニックですよ。

和江は最初から「背筋で引く」ステアケース使いです。アクセルをとにかく必要以上にあけるライダーなもんで「落ちる事はまずない」から、ステアケースに限っては安心は安心です。やっているうちに開けるようになったわけではなくて、始めた最初からあけますんでこれも「持ってうまれた才能」でしょうね。

真弓は「腰を後ろにやりアクセルをあけるだけでハンドルは引かない」だから「体を後ろにやり続けていないと前タイヤが浮かない」のステアケース使いですので、低いステアケースはいいのですがある程度高くなると体が遅れて、いわゆる「まくれ返る」は日常茶飯事の事。これは、太ももと両腕の力のなさも関係しています。

まゆみは日頃は「注射器よりも重いものを持たない」お仕事なんですが、家に帰ってノルマのウェイトトレーニングとチャリのこぎこぎに励んでいますので大丈夫でしょう。

メーテルの駆け出しの頃は「背筋で引きなし→腕だけでハンドルを引く」でしたが、やっとこの頃「すべてをやって」のステアケース使いになりつつありますが、監督の私が「ステアケース命の闘魂派」のライダーでしたので「合格サイン」がなかなか出ずに、だからメーテルのステアケースはまだまだですね。

メーテルは「行けるくせに恐怖にかられて手前でやめる」癖が、まだ時々出ます。これは多くの男も女も関係なしに持っている難点で、技術の問題でなくて“心の問題”だからなかなか解決方法が見つかりません。

和江がステアケースでアクセルを必要以上に開けるのは「落ちたら怖い」から開けるそうで、これはこれでステアケースの怖さ対策としてはよろしい。

誰でもステアケースは怖いものです。でも中には最初から「怖がらない」のもいまして今の国際スーパーA級でいうと田中善弘がそう。これは“本能の部分”の問題で、理由なく怖がらない→怖がるのが理解出来ないので誰にもまねは出来ません。

他、その他のライダーは全員「怖いのを精神力で克服して」見た目「怖がっていない」ように見えますが、本当は怖いけど「やらなきゃ仕方がない」ステアケースですね。

4)ターンはどうだ

結論を先に言えば多くの女子ライダーがやっているのと同じ「ターンだけの為のターンスタイルでターンをしている」ですね。これはひとえにその練習方法とセクションにあります。

「ターンだけの為のターンスタイル」とは、バイクを内側に倒して体を外側に出して回るスタイルの事。警察ターンという表現を私はしていますが、これは白バイの訓練員皆様は好きでやっているわけではなくて「訓練用バイクのフロントフォークの角度(キャスター)が寝ているから、バイクを倒さないと小回りが出来ない」からですよ。だから、白バイ訓練隊員は好きであのターンスタイルをやっているわけではないのをご理解下さいね。私も同じ職場でやっていたからよく分かります。

“ターンをした後に必ず加速するラインの設定”のセクションを作って練習すると、このターン方法ではレスポンスよく次の加速ラインに体重移動の対応が出来ない事がよく分かります。この理由は「ターンするスタイル」と「加速するスタイル」が違う事にあるからで、だったら「ターンするスタイルを、加速するスタイルで最初から回ればいい」の結論にいきつきます。

ロードレースでのターンと言うかコーナーは、すべて体を内側に入れたスタイルで回ります。この専門用語でいうところの“リーンイン”でないと、コーナーを回りきってすぐのアクセル全開に体が付いていかないからで、トライアルも回ってすぐに全開は同じように体を内側に入れるか、体とバイクが一直線の回り方ライディングスタイルでないと無理。

ずばり、女子ライダーの練習セクションは「ターンまたターン」でしょう。だったら、淳子のようなターンスタイルがベストですが、この先、もっと上のセクションを始めると「うまく加速出来ない」の壁に打ち当たりますので、今のうちからなおしていきましょうね。

淳子とメーテルのターンスタイルを比べてみると、このように同じになる部分も持っていますので「男ターン」はすぐに慣れると思います。

3点になると「恥ずかしがらずになりふり構わぬライディング」をやるところは、やっぱりデナシオン帰りの意地を見せていました。おばちゃんパワー全開も見せていただきまして親近感がより増したの。多分きっと、スーパーのちらしを見ての激安コーナーでの奪い合い、余裕勝ちで連戦連勝ね。

5)スター性はどうだ

「戦い終えて敵は友」の四人娘で、うちの三人共に「あこがれの佐々木さんと会えてお話をしていただいて嬉しかった」と申しておりましたように、人見知りをしないとっても楽しいお方が淳子。“烏合の衆”の中にあっても、何となく目立つでないと「スター性うんぬん」は語れず。

スター性あるなし」はとても大切で、東北地方の女子トライアルをもっともっと広げる為にはこれはとても大切な分野なのです。スター性なんて言っても、別に大声でしゃべるとかトッピな行動をとるとかの目立つ事ではなくて、これは“持ってうまれた分野”に入りますんで、本人にはどうする事も出来ません。格好つけてスター性あるふりをしても、これは即バレで臭いだけですね。これが私です。

「自然と人が集まる」これが、スター性あるなしのすべてです。

うちの熊本出身の智恵子ははなから「熊本おごじょ」のイメージで「気が強いしっかり者のフクロウさん」。京女のメーテルは「気が強くて攻撃的コブラかマングース」で、大阪商人の真弓と和江は「元がとれるかどうかのキツネさん」が行動基準。さてさて東北の女性は「色白ひかえめ働き者のアリさん」が世間一般のイメージですよね。

さて淳子はどうだろうねぇ~??

今、機械体操競技では内村航平選手が第一人者ですが、彼は残念ながら地味すぎてスター性となると首をかしげます。時代が違いますが同じ体操選手でも池谷幸雄選手の方がスター性がありまして、だからこそ今でもテレビの解説に時々引っ張り出されています。

メジャーであれなかれ、そのスポーツの頂点に君臨する選手に「スター性あるなし」で、そのスポーツの将来が決まるは当たっています。ハンマー投げ競技、室伏広治にスター性がありすぎて「室伏終わった後、ハンマー投げはどうなるの」の感はありますが、ハンマー投げ競技を世に知らしめたのは室伏のスター性のおかげですね。

富士山の次に日本で2番目に高い山を誰も知らないように、室伏の二番手は誰でしょうか。私どころか多くは誰も知りませんよね。室伏が終わったら、日本のハンマー投げは終わります、の予感おおあり。

少年チームブラック団で一番スター性のあるのは金沢の田中善弘です。理由は簡単で、今でも善弘の走りを誰もが見たがります。男前も悪くはないし背丈もそこそこスタイルもよし、お父さんゆずりの「あっさり竹を割ったようないさぎよい性格」で壮快感あり。適当におしゃべりで楽しくて「もっとまともにトライアルをスポーツとしてとらえ」てくれていたら、私が選んだ「チャンピオンになってもおかしくない候補だったのに」の3人の一人ですね。

「もっとまともにトライアルをスポーツとしてとらえてくれていたら、チャンピオンになってもおかしくない候補だったのに」」の3人とは「金沢の田中善弘」「福岡の加藤秀明」「東京の渋谷勲」の3人です。でもまあこの3人が「まともにまじめに」トライアルやってくれなかったおかげで、いまだに小川.黒山.藤波があるのもまた事実ですよ。

6)淳子にお願い

淳子にお願いは簡単な内容で「125ccをやめて250ccに乗り換えなさい」だけです。本人に「何故125なの??」と聞いてみると「250は振り回されるし125だと自分なりに思いっきり振り回して乗れるから」だそう。でもね、冷静な目で見て「125を振り回しては乗っていません」でしたよ。

少年チームブラック団のように小学6年生身長137センチからトライアルを始めるのなら、小排気量50ccから始めるのがいいかもしれません。でも大人の体になって(いるのに)からトライアルを始めるのは最初の「ほんの入門編」は125や200でもかまいませんが、ある程度トライアルが出来るようになると、すぐに250に乗り変えないとその先はありませんね。

この事はうちの女子部チームで分かっています。ちえ子/Gas-Gas200、まゆみ/Gas-Gas125、かずえ/Gas-Gas200、メーテルとみな/TYS125F、に最初は乗っていましたが、登れるところも登れずにまともなトライアルになりません。1年後、全員親分の鶴の一声で、Beta-Evo250に乗り換えたとたんに「誰が見てもトライアルやっているね」になるのです。

ちえ子には脂肪という言葉はあっても筋肉という言葉はありません。ようは力が弱いという事。「だったら250なんて無理だから125がいいよ」というのは、民間人にとっては王道の誰もが反論出来ない神のお言葉です。ちえ子、今年まじにトライアル始めて3年目で国内A級に昇格しましたが、これって125に乗っていたら絶対に無理で「250の機械を上手にあやつった」からこそのなせる成績。

多くのバカな“言いたがり教えたがり民間人”はそれらしく「小排気量でしっかりとアクセルワークやクラッチワークを勉強しなさい」とおっしゃいますが「弘法筆を選ばず」と同じで、腕のいいのが125に乗ると125でも全日本国際A級クラス上位に食い込めますが、腕のないのが乗るとトライアルにはならないのです。

ようするに大人の場合は「125はお遊びバイク」であって「真剣にトライアルを勉強するバイク」ではないのですよ。「トライアルは機械をあやつるスポーツである」なんだから、もっといい機械250ccに乗り換えて下さいね。

でもでも「125で遊ぶトライアルが大好き~♪」だったら私は何も申し上げる事はありません。黙って後ろに下がりますが、淳子はデナシオンに行ったり選手権に出たりのコンペ派でしょう。当然、成績がお金で買えるスポーツでもあるトライアルなんだから、絶対にお金を出して250に乗り換えて下さいね。


Team黒山レーシング女子部監督/黒山一郎より

<Team黒山レーシング少年部の立ち上げ>

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本年度、'14年1月1日より株式会社黒山レーシングに「少年部」を発足させまして、以下の三つのチーム体制となります。

(1)Team黒山レーシングYAMAHA(Since2006)
(2)Team黒山レーシング女子部(Since2010)
(3)Team黒山レーシング少年部(Since2014)

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(1)Team黒山レーシングYAMAHAの目的
現在の日本のトライアルの超先端を突っ走るチームで、入部条件は“黒山選手の為だけのチーム”ですので、他のライダーは誰も入れません。

(2)Team黒山レーシング女子部の目的
最初はお遊び女性クラブだったんだけど、何でか今は“戦うアマゾネス軍団”になってしまい、そういうイメージですけど女性の為の女性だけの、本当はとてもやさしいチームで入部条件は「女子のみ」だけです。
バイクのメンテナンスに始まり、エンジンの掛け方ギアの入れ方、斜面の上り下りからスタートして、ていねいにキャプテンのちえ子お姉さんを始めとして、先輩女子が「女子を女子に」教えてくれます。「女子は女子が教える」これがやっぱり一番の女の子の上達の秘訣ですね。

(3)Team黒山レーシング少年部の目的
「黒山選手が終わった後はどうするの??」になりますが、その「どうするの??」に対しての答えがこの“少年部”です。入部条件はキャプテンの黒山陸一現在5歳(4月から小1)より二つ年上くらいの年齢までの男の子に限ります。
自転車で遊ばせますが自転車競技は真剣にやりませんで、身長137センチ(多分小5年くらい)になるまで自由に遊ばせておいて、137センチになったら50ccではなくていきなり125ccの予定。バイクに乗り始めると解散したブラック団と同じく「学校なんて何しに行くの」で、毎日死ぬほどバイクに乗る生活が待っています。
何故“137センチ”なのかは理由は簡単で「黒山選手が自転車からトライアルに転向した時の身長」だからです。経験上、この身長だと何とかトライアルになるからですね。
また何故“二つ年上くらいの年齢までの男の子”なのかは、ガッチ小川選手と黒山選手の年齢差で、この2歳くらいでないと「兄弟の関係」にはならないですね。ちなみに藤波選手は黒山選手のひとつ下で、加賀選手は二つ下です。
最初は50ccでなくて「何故125ccなのか」は、私のノウハウですんでこのほど成立した秘密保護法に守られ公開は無理です。

●現在の少年部チーム員(生年月日順)
(1)キャプテン 黒山陸一(りくと) 現在幼稚園年長さん6歳→成田匠タイプ

(2)副キャプテン 黒山 陣(じん) 現在幼稚園年少さん4歳→山本昌也タイプ

(3)中武亮翔(なかたけあきと) 2歳→白神孝之タイプ

(4)黒山太陽(たお) もうすぐ2歳→藤波貴久タイプ







黒山さん、孫かわいいバカやってますね」とお思いの貴兄がほとんどでしょうね。
でもね「息子(健一)かわいさ」で全国から集めた練習相手の咬ませ犬、そう、ガッチ小川.金沢の田中.藤波.野崎.加賀に逆に咬まれている現状はどう説明なさいます。また同じく「息子(匠)かわいさ」で店を閉めて世界選手権についていった成田省造さんや、弟の亮君が今年国際スーパーA級に昇格してやる気満々なのをどう思います。

ようするに「皆んなで頑張れば、楽しく長く続く」って事ですね。

「かわいい孫には競う会う仲間が必要」が、何の世界でも成長していく為には当たり前の話で、日本でライバルを捜すか、競え合えるまでに成長したら世界に連れて行くのも当たり前の話。今のどのスポーツでも「3歳から始める」は常識当たり前ですね、の事もこれまた当たり前。

今のどのスポーツでも「3歳から始める」は常識当たり前ですね、の事もこれまた当たり前。

そうそう、このほどお亡くななられましたやしきタカジンさんと同じく、黒山おじいちゃんは2年前の62歳の時に、食道と胃のWガンの5年生存率40%の宣告を受けた身。

もし仮に生存率40%の仲間に入らず死亡率60%の組だったら、やしきタカジンさんと同じ運命なんで、今は「人間、死ぬ時には死ぬ」んで「当たり前の事を当たり前に普通にやっている」だけの心境ですよ。

だから、焦っても仕方がなくて「普通ですよ普通」。

女子部もそうで、始まりは「楽しければそれでいい」だったけど、入ってきたのが剣道4段とかインターハイ水泳出場経験者とかアイスホッケー部主将とかで、こんなんいて「楽しみとは成績が出ての話」のトライアルに変貌。

ありえない事に「オバさんが40歳から始めて3年で国内A級昇格」が現実のものとなり、今、3年目で国内A級、昇格したメーテルが“浪人なし”4年目で国際B級昇格目指して6人目の女子国際B級ライダーを目指しています。

そしてガチンコで勝負出来るようになれば、女子デナシオンとSSDTに殴り込みをかけるのも夢ではありません。これも“現実の目標”ですね。
ということで、女子部に引き続き「少年部」の設立とあいなりました事のご報告と、同時に「女子部と少年部に競い合う部員募集」のお知らせでございます。


株式会社 黒山レーシング
Tam黒山レーシングYAMAHA      (Since2006)
Team黒山レーシング女子部    (Since2010)
Team黒山レーシング少年部    (Since2014)

2013年度MFJ中国選手権ランキング表彰式

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中国新聞社の特報にのりました


中国新聞社は広島県のいわゆる地元の皆が読んでる地方紙です


モトクロス、エンデューロ、トライアルのランキング表彰者です


メーテルです


寺田です


トライアルの表彰者です


NBの表彰者の1位と2位と6位です

Team少年部大会公式初参加の巻

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●ご理解のお願い

とうしても「少年部」の事を紹介しますと「孫かわいさジジばか」になりますが、天敵の藤波ジジも孫に残りの人生のすべてをかけているように、今後の日本の「トライアルの発展」の為にお許し下さいね、そしてこの事を差し引いてご覧下さい。

'14年1月26日に京都/亀岡トライアルランドで「スカと女子ばっかり」の自転車トライアルの大会を、自転車トライアルバイクの老舗スペイン製モンティ社のインポータをなさっておりますモンティジャパン代表平野博さんがおやりになるというので、うちの少年戦闘部員3小僧を引き連れて行ってまいりました、のご報告です。

普通の子供用自転車しかないうちの少年部なんで、昨夜に降った雨でドロドロのなかでの参加ですが、はい、まったく競技にはなりませんでした。ですが子供どもは「競技そのものルール」が何たるか分かっておりませんので、これはこれで面白かったのです。


自転車もバイクも、トライアルというものは“立って”ライディングしますが、見ての通り“座って”のライディングスタイルですね。


黒山選手の時代にはなかった“プッシュバイク”部門に勝手に参加しております「少年部4番手」の通称ターミーですが、誰が見ても「その年齢では一番まとも」な走りを見せてくれましたし、兄貴二人と違って一応は“立って”ライディングしております。




ヘルメットが「でかすぎる、それ専用でない」んで、深めの“健さんかぶり”になっています。ヘルメットもやっぱり「それ専用」が必要ですね。グローブもありませんで、今からキッズ用を探します。

黒山選手が初参加した小学2年生の時の世界選手権10歳以下クラス第1戦スペイン大会は2位でした。うちの少年部の初参加は“スカクラス”6人中4位と6位という素晴らしい成績を残しました。長男と二男は大きさは変わらないみたいですが、2歳違い(年長と年少)で二男が大きすぎるのでこうなります。

経験上、自転車トライアルの子供クラスは「年齢の割に体の小さいの」の方が将来的に伸びていきます。これは黒山選手もそうでしたが「体が小さいから何やかんやと考えて色々やってみないと」大きいのと同じ事が出来ないからですね。ようするにこの時点ですでに「小さいのは頭を使い、大きいのは体を使い」の方向性がすでに出来上がっているのです。


では「体の大きいのはダメなのか??」のお答えは、これまた経験上「自転車ではそうです」の残念なご返事しか出来ません。

ですが、体の大きいのは「トライアルに転向した時」に、この体の大きさがとんでもない武器になりますのでよろしいのですよ。だって「小さいのは足が届かない」けど「大きいのは足が届く」の、これだけでも「大きいのが有利」なのがトライアルですね。

黒山選手が小2の時にベルギーで買った「それ専用」の自転車はベルギー製のテクニックワンという自転車です。
ですが、スペインに行きますとスペインの子供達は全員モンティという「それ専用」の自転車に乗っておりました。
モンティうんぬんの、このいきさつは以下簡単に・・・。

(1)世界で最初にトライアル用自転車を作って売り出したのは、バルセロナにある今はHONDAの傘下にあるモンテッサ社です。
(2)モンテッサ社が自転車部門をやめる事となり、担当者のペドロ.ピーさんという人が退社をしてモンティ社を設立して、トライアル用自転車の会社を作りました。
(3)その息子のオット.ピーというのが優秀で、以後の活躍は知っている人は知っているでしょう。
(4)ここから自画自賛
・日本に始めて正しい自転車トライアルを日本に伝えたのも
・日本で始めて自転車トライアルの子供チームを作ったのも
・日本で始めて正しい自転車トライアルの全日本選手権シリーズ戦全5戦をやったのも
・日本で始めて自転車トライアル世界選手権に日本チームを引き連れて行ったのも
・今のインポーター(輸入元)をモンティ社に始めて連れて行って紹介したのも
・ダニエルというテクニック名を命名したのも
これすべて私です。
(5)で、私が自転車トライアルを卒業して子供達全員がトライアルに転向する時に、あとすべて引き継いで間違いなくやってくれ今も続けているのは、この大会を主催している平野博さんであります。

「黒山さん、一巡してまた戻ってきましたね」と会場で古いある人からいわれました通り、24年ぶりに自転車トライアルの世界にまた戻ってまいりました。当時は「黒山⇒平野⇒モンティ」と一つしかなかった自転車トライアル
組織勢力ですが、今は“雨後のたけのこ”とは言いませんが、いくつかの派閥が全国各地にあるみたい。

小僧の誰かが身長137センチになるまでは、おそらく5年くらいはかかると思うけど、また長らく自転車トライアルにお世話になりますので“全国津々浦々”の方々よろしくお願いいたします。

さてさてここまでは、普通のキッズ用自転車で「トライアルごっこまがい」をして遊んでいましたが、やっぱり大会に出るとなると「それ専用」の自転車が必要です。「未来の投資」ですのですかさず本物老舗ブランド“モンティ205KAMEL”2台買いました。

さっそくキッズ用モンティを2台購入して組み立てます二郎君メカ。

おジイさん的には

(1)長男は賢くてビビリが入る
(2)二男はビビリは入らないけど考えていない
(3)三男は賢くてビビリがはいらない

と、健一と同じの(3)の三男に今は投資を考えておりますが、藤波は(2)の“ビビリは入らないけど考えていない”でしたが、これが“考えるようになって”誰も歯が立たなくなりましたんで、よう分からず。

最後に孫かわいい身内紹介の“ジジばか”が出ましたが、とにもかくにも「やってみんと分からん」のが勝負の世界ですね。

Team黒山レーシング少年部監督/黒山一郎より

明日 6/28、テレビに出ます!!

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えーと、たいしたことないですが、一応、不肖:黒山一郎が全国ネットのテレビの黄金時間帯の番組に出場いたしますので、ご連絡いたします。
実際のところ、こん時の他の出場者は「警察の現役の時に偉かった人」それも雲の上くらいにかなり偉かった人ばかりで、私のように底辺の「巡査」で終わったのがいっしょのひな壇に並ぶのもおかしな雰囲気でした

 


すでに有名人の元兵庫県警の飛松さんも同じく出場されていましたが、挨拶いたしますと「私は黒山さんを知っています。その昔バイクが好きで姫路のある乗る所でバイクで遊んでいましたら、大阪府警の白バイ隊員と紹介された黒山さんから教えてもらった事があるのです」という事でした。
ずばり、飛松さんは「野球界の板東英二ならぬ警察の板東英二みたいな方向の方」でした。カメラを前におしゃべりがとてもお上手ですし、鹿児島の阿久根市の出身だそうです。

かねがね一度「靖国神社に行きたかった」ので、この話が舞い込んだ時に「即OK」をしましたいきさつ。収録前日から東京に泊まりこんで参拝に詣でました。

 


■【番組放送のお知らせ】
「ジョブチューン」の警察SPは予定どおり、明日よるに放送いたします。 お友達やご家族の皆様とご覧いただければ幸いです。

番組放送日時:
6月28日(土)よる7:00~8:54

JNN系列・全国28局同時ネット
※黒山さんのエリアでは、MBSですよね。ご覧いただければ幸いです。

TBSテレビ「ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」

 

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